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映画と本と私
本多志草
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2001年10月01日(月)
吉原炎上、インアンドアウト

「吉原炎上」、
面白かったけど日曜の夜に放映していいのかなぁ?
芸術ってそういう面では許されるのかー。

花魁の人生を、少なくとも4つは入れて見る側に切なさ
(花魁の選択肢の少なさ、未来の希望の無さ)を与え、
主人公の人生を生かす、けっこう上手い設定。
でも、あの岸田さんのナレーションは不要な気も…。
伝えたい事もあいまいになっていたし。

ベース:
父の死と共に借金を背負った主人公、
吉原に売られる事に。

起:最初の客取で逃げた時会った男との再会
(実は財閥の跡取=金持ち)

承:男が金を払って通ってくる日々(しかし抱かない)。
仲の良かった花魁、尊敬していた花魁の
死、発狂によって出来てくる
主人公の「花魁に対しての視点」。

転:財閥の跡取、立場を追われる。
主人公に結婚を申し込む客登場、
跡取のハッキリした借金工面の申し込みを断る
(花魁と色恋をはっきり別けた主人公)
花魁の花を咲かせる事を告げ、実行。
跡取は他の店の花魁と色恋。

結:やはり跡取が好きだと気付いた主人公。
しかし今更遅いと他の者から告げられる。
結婚の申し込みを受け、町を出ることに。
町を出て数分後、吉原炎上。
なりふりかまわず引き返し、切なさをもって吉原を見つめる。
(やっぱりここら辺スッキリしてない・・・。
映画ってそんな物?)

大正の時代背景、花魁の切なさが良かった。
ストーリーとしてはありふれてたが、
結局伝えたかったのは時代・・・?

「インアンドアウト」
アカデミー賞を受賞した教え子が授賞式で「彼はゲイだ」と発言。
一週間後に控えた結婚式を前にゲイ疑惑を受け、
否定し、怒りまくり、
ほんとの男になるためのマニュアルまで買い込む主人公。

コメディータッチで好き。
笑えるし、ちょっとホロリとするし(私はした)。
パッケージの解説を見てから見たので、
展開にビックリしたし。
教え子がなぜそんな発言をしたのか、
見えてこなかったが(実際教え子が先生に再び会うシーンもあったのに)、
コメディーとしては良いのかな。このくらいで。
ハッピーでなかなか良かった。