2005年11月09日(水) |
「エリザベスタウン」 |
「エリザベスタウン」 [2005年/123分] キャメロン・クロウ
見る前「恐ろしくつまらない」と聞いていて、期待度ゼロで望んだ。 ううむ、映画って心の持ちようでで印象が変わるんだと今さらながら思うが、期待度ゼロのお陰か、決してつまらなくは無かった。
まずは、センチメンタルながら心地よい選曲で、すでに何でもOK肯定モード。 そういえば「あの頃ペニーレインと」のサントラ買っていた私。
この映画、オタク男性にとって菩薩の出てくる、よだれものの映画だと思う(私見偏見)。 念のため…菩薩はキルスティン・ダンスト。 人生の道に迷って・・ついでに目的地までの道も分からぬ男を、リードしながら導き、傷つけることなく支えつつ立ち直らせてくれる理想の女性。 ラストのドライブ案内マップ&CDに至っては、羨ましさに悶絶死した人もいたという。嘘。 キャメロン・クロウの甘いロマンティズム爆裂ムービーだ。 昨今の恋愛映画と違って、なかなか実際に触れ合うことをせず、プラトニックな関係が長く続くのも、オタク臭くて可愛い。
それにしても、オーりーたんのひとり芝居部分が多く、見ていて結構辛い。 私はオーりーファンではないが、何でこんな過酷なひとり芝居をこの子に課すのっ! と監督その他に詰め寄りたい気分になる。見てるのがほんにしんどい。 が、ラスト近くになって、彼のへなちょこなよろよろ芝居が映画のトーンに心地よくマッチしていることに気づき、妙に納得。(←遅い)
ギャグは笑えず、ママ=サランドン渾身のわざと下手に演じるタップパフォーマンスも見ていられないし、サザン・コンフォートてな南部の描写もステレオタイプ・・・だけど、うーむ、ま、いいか。ほわほわっと幸せだし。
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