表身頃のココロ
ぼちぼちと。今さらながら。

2005年10月27日(木) 東京国際「シレンティウム」「笞の痕」「リトル・エルサレム」

東京国際映画祭 コンペティション
「シレンティウム」

監督:ウォルフガング・ムルンベルガー
[ドイツ/2004年/116分]


東京国際映画祭、今年は全く見る気が起きず、完全パスしようと思っていたのだけれど、この作品だけが何故かひっかかっる。結局今年はこれ1本だけ行ってみた。
何となく私は「ユマニテ」や「ジーザスの日々」のブルノ・デュモン作品のようなものを連想していたようだ。
見てすぐこの一枚の写真にだまされたと気づいた・・。
いや、だまされたもなにも、私が悪いんだけど。
そうよね、まんま重い十字架を背負う主人公の絵など隠喩もへったくれも無いじゃない。
宗教がらみのおどろおどろは単なる味付け的「クリムゾン・リバー」系の軽めミステリでありました。
ただ、バディムービーとしては上出来。相棒がチャーミング。
(10/28 TOHOシネマズ六本木)

東京国際映画祭 女性映画祭
「笞の痕」

監督:マグダレーナ・ピェコシュ
[ポーランド/2004年91分]
父親の体罰を受けながら育ったために心にも傷跡をきざまれ、人を拒んで生きている青年に、ひとつの出会いが奇跡のような愛をもたらす。−紹介文より

少年時代の不安と反発、長じてからも不安から脱することが出来ず苦しむ主人公の姿が真摯に描かれている。また、父親の姿もきちんと描かれ、これ以上はないというほどきちんとまとまったラストが胸を打つ。
が、うまくまとまりすぎて、ちょっと魅力が薄れたか。
主人公が大人になってからの役者の演技が大きくて、見ていて何度か逃げ出したくなった。終了後の話によると舞台俳優だそうだ・・どうりで。
(10/27 ウィメンズプラザ)

「リトル・エルサレム」
監督:カリン・アルブー
[フランス/2005年/94分]
“リトル・東京”とか“リトル・イタリー”などと同じように、パリの中の“リトル・エルサレム”というユダヤ人街が舞台だ。
ユダヤ人の少女がムスリムの少年に恋をして、宗教と家族と因習の中で思い悩む姿がこれまた真摯に描かれていた。
が、見ているときは悪くはなかったが、少女のまれにみる可愛さ美しさ以外、何も印象に残っていない私。このテーマの映画はもうやめよう・・・。
(10/27 ウィメンズプラザ)


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るつ [MAIL]

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