2005年09月14日(水) |
「銀河ヒッチハイクガイド」 |
◆「銀河ヒッチハイクガイド」The Hitchhiker's Guide to The Galaxy [イギリス・アメリカ/2005年/109分] 監督:ガース・ジェニングス 原作・脚本:ダグラス・アダムス サム・ロックウェル、モス・デフ、ビル・ナイ、ジョン・マルコヴィッチ、 声の出演:アラン・リックマン、スティーヴン・フライ、ヘレン・ミレン
まだ若き日の私、この原作は大っ大好きな小説だったのだ。 その映画化!ってことで、期待と不安の入り交じる思いで待ち続けていた。 ひねくれたイギリス流ユーモアセンスを本当に映像化できるのか? 大ばかだけど奥行きのあるホラふき哲学話を本気で描けるのかっ? 心配する私の目に飛び込んできたのは、チラシの鬱病ロボットマーヴィン。 「ち・・・ちが〜〜うっ!!マーヴィンはこんな子ぢゃない〜〜!!」と、その造形に泣きそうになる。あんなに丸っこくて可愛い姿は変だ!原作ファンは皆それぞれ、このキャラの立ったロボットの自分なりのイメージを持っているはず。一気にテンション奈落の底へ。
そんなこんなでついに見たこの映画。 地球で2番目に高い知性を持つイルカ(人類は3番目)の歌から始まる。 “さようなら、そして沢山の魚をありがとう〜♪” あぁ〜もう釘付け。素晴らしすぎる。 いきなり流れ出る我が脳内麻薬エンドルフィン。心配は杞憂に終わった〜。 気に入らなかったマーヴィンの姿は、アラン・リックマンの声で救われる。
死ぬほど脱力の無限不可能性ドライヴでは、編みぐるみがツボでしばらく笑いの発作がおさまらない。 二度目の無限不可能性ドライヴでは、哲学するマッコウクジラを生み出す。小説でも印象深い部分で、映像的にも大成功。
“黄金の心”号(ハ〜トオブゴ〜ルド〜♪)のコントロールルームは昔のSFテレビドラマのようにチープな作りだ。・・ていうかモンティ・パイソン風。予算が無かったのかなぁと思うと、さにあらず。宇宙空間などは結構お金がかかっていそうな代物。 やればできるのにわざと部分的にチープに仕立て上げるのは、逆説風な英国流カッコつけだと思う。このバランス感覚が絶妙だ。いいぞ〜♪
ヴォゴン星のカニ・・結構長い時間カニを追うカメラに何かあるのかと思いきや、全く無意味な事にマゾ的笑いを感じる。後に宇宙空間に放り出される健気で気の毒なカニ。
支離滅裂な印象の羅列は言い始めるときりがない。 ラスト、確か「宇宙の果てのレストランへ〜」と言っていたので続編できるかも。 DVDは即買いだ。
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