長いこと滞っておりました。 すでに詳細は忘却の彼方ながら書いてみる。 今さら。
◆ドイツ映画祭 6/4〜12(有楽町朝日ホールにて) 2000年から最近までのドイツ映画の上映。全25本上映のうち10本鑑賞。
・「芝居に夢中」 【2003年/108分】★★★☆ 役者を目指す4人の若者を6年にわたって追った秀逸なドキュメンタリー。 彼らの姿に胸が熱くなったり痛くなったり。
・「ファーラント」 【2004年/90分】★★★ ・「ヴィレンブロック」【2005年/105分】アンドレアス・ドーレセン★★★☆ 中年男ヴィレンブロックに降りかかる悲喜劇を構成の妙で描く。 人間洞察が頭抜けて秀逸な一本。
・「9日目」 【2004年/91分】フォルカー・シュレンドルフ★★★☆ ナチの収容所に入れられていた司祭に出された異例な9日間の休暇(実話らしい)。 実はナチが司祭を利用しようとしたミッションあり。 そのミッションに苦悩し自らの信条を貫き通そうとする司祭。 重たく見応えのある一本。司祭役の役者は「ヒトラー最後の12日間」では、 全く立場が逆のゲッペルスを演じていて面白い。
・「ヒランクル」 【2003年/93分】★★☆ 5〜6年前のドグマ95映画「セレブレーション」(悪趣味なほど臓腑まで暴き出した 私の大好きな一本)の焼き直しじゃん!てなほど酷似していて萎える。 しかし「セレブレーション」の映像とは全く違い、透明で美しい。
・「夏の突風」 【2004年/98分】★★☆ ゲイ少年のカミングアウト映画。 面白く作られてはいるが。
・「タトゥー」 【2001年/105分】ロベルト・シュヴェントゥケ★★★☆ 残酷なシーンもあるシリアル・キラーものながら、下品にならず、 全編を貫く暗いが透明なトーンとシャープな映像のセンスにしびれる。
・「シュルツェ、ブルースへの旅立ち」★★★★ 【2003年/110分】ミヒャエル・ショル 音楽ものに異常に弱い私。もう、これは最高!もう一回見たい。 いかにもドイツの田舎のまん丸おじさんが、ひょんな事からブルースを知る。 そしてアメリカ南部まで旅するのだ。 長廻し・テンポ・間が超好み。やさしく思わず微笑みのこぼれる一本。
・「クレイジー」 ★★【2000年/93分】 ・「ヒトラー最後の12日間 」★★★☆【2005年/155分】 オリバー・シュピーゲル 最終日の上映。これまで見てきた9本はそれぞれ充分に面白かったが、 お金をかけた力のある大作はやはり別格だなと思う。
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