2005年04月19日(火) |
「バタフライ・エフェクト」「ウィンブルドン」 |
◆バタフライ・エフェクト The Butterfly Effect [アメリカ/2004年/114分] 監督・脚本:エリック・ブレス 出演:アシュトン・カチャー、エイミー・スマート、エリック・ストルツ
あの時ああしていたら今頃どうなっていただろう。・・・などということは誰でも考えたことがあるに違いない。 この映画は、過去を変えられる能力を持ってしまった主人公エヴァンが“あの時ああしていたら”を、一途に実現。 運命がその都度姿を変えながらループする“彼女を救え大作戦”ドラマだ。 ループを繰り返した果ての着地点は悪くない。 しかし、悲壮感を伴っていながら、結構どたばたしていた印象。
主人公エヴァンや彼女・その兄・友人の基本設定がちゃんとしているので、枝分かれ後の彼らが受け入れやすい。 エリック・ストルツ演ずる父親の暴力の指向先によって兄妹の育ち方が変わってくる事など、興味深く美味しい!と思う。
しかし、パラレルワールドでいじくり回された主要人物以外の人生はどうなったの?というツッコミは置いときたい。 ・・とは思うが、気になってしょうがないのは、あの刑務所で同室だった信仰心の篤いヒスパニック男。 エヴァンに騙された後どうなったのだろうか?
幼い頃からエヴァンの記憶が飛んでしまっているのは、辛い記憶を無きものにしたいから無くなったのではなく、結局ループした未来が別れているために記憶のメカニズムが齟齬をきたさないために空白にしてしまったということなのだろうか。 見てからすでに一月、記憶が飛んでいる〜。
アシュトン・カッチャー、綺麗なお顔なのに華無し。
SF小説「ふりだしに戻る」「リプレイ」などを思い出したが、この映画の切り口はわりと新鮮に映った。
(4/19 at 九段会館)
◆ ウィンブルドン Winbledon [イギリス・フランス/2004年/99分] 監督:リチャード・ロンクレイン 出演:ポール・ベタニー、キルスティン・ダンスト、サム・ニール、バーナード・ヒル
お話は、シンプルでお気楽なロマコメ+スポーツもののお手本。
ポール・ベタニー素敵。ご贔屓筋。 骨格・筋肉の付き方、腱の形など完璧。肩・背筋の美しさにしびれる。 ただ、今回雨に打たれてしまい、哀しく薄い髪の毛が白日の下に晒されてしまった・・。 ぺたりと髪が貼りついてしまった頭は、ぎょろりとした目と共にゴラムの姿が二重写しになってしまう。 元祖コートの暴れん坊&判定にクレーム野郎のマッケンローと、クリス・エバートが解説者として出ていて楽しい。
(4/15 at 新宿明治安田生命ホール)
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