◇都民芸術フェス2005 東京都交響楽団 指揮:小泉和裕 ピアノ:小川典子 グリンカ:歌劇 「ルスランとリュドミラ」序曲 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハチャトゥリヤン:「ガイーヌ」より”剣の舞、子守歌、ばらの乙女たちの踊り” ボロディン:交響詩「中央アジアの草原にて」 チャイコフスキー:序曲「1812年」
全てロシアの作曲家によるプログラム。 万年初心者の私は、ロシア作曲家のセンチメンタルでメランコリックな優雅さやエスニックな旋律が大好きだったりする。ひどく大雑把な物言いだけど・・。
それと、海外で評価が高いという小川典子のピアノも楽しみだった。 その小川典子のラフマニノフ2番は、華麗で繊細優雅で正確・・などという手垢の付いた言葉しか浮かばない私が悲しいけれど素晴らしかったと思う。 しかし、ための部分というのか一部テンポの緩急がひっかかってしまった。 こういうのも有りなんだな・・と、聴き手の幅を拡げていただいたような気もする。
ラストの、チャイコフスキー大序曲「1812年」 学生時代、このど派手な曲をJBLのスピーカーぶいぶい響かせて聴いていたことをふいに思い出す。何と近所迷惑だったことか・・。 大砲ぶっ放しパートではレコードの針(!)が飛んだ記憶がある。乱暴者だった・・・。 ものすごく久しぶりに聴いた曲だったが、良い演奏だったと思う。 さすがに大砲はなく、代わりに大太鼓がラストを盛り上げてくれた。
この日はこの曲に限らず打楽器系が素晴らしく、特にスネアドラムの女性は正確で緻密でしびれた。 逆にホルンが辛く、目立つ楽器だけに残念。
(at東京芸術劇場)
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