2005年02月07日(月) |
銅版画の地平・浜口陽三と銅版画の現在 |
2/8 「銅版画の地平・浜口陽三と銅版画の現在」 at ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション
ずっと行きたいと思っていた、ミュゼ浜口陽三へ。 小規模ながら趣味の良い、まさに浜口陽三的空間。
浜口陽三は、1955年に“カラーメゾチント”という、4版の銅版を刷りあわせて、独特のグラデーションで豊かな諧調を表現するという銅版画の新たな技法を開拓した。 エンサイクロペディア・ブリタニカの「メゾチント」の項目で、「20世紀の半ばの最も名高い、孤高ともいえる主導者」、「カラーメゾチントの新しい技法を開拓した作家」と紹介されています。
奥行きのある黒に浮かび上がる、奥行きのあるくすんだ赤。 小さな画面に広がる静謐な小宇宙をどう表現すればいいのだろう。 西瓜、さくらんぼ、てんとう虫の赤。レモンの黄色。アスパラガスの緑。 ぼぉうっと浮かび上がるパリの屋根。 眺めていると、ぼぉ〜っと脳が弛緩してくるような感覚を覚える。 こ・・これは麻薬か!
企画展「銅版画の地平」では、現在の日本の銅版画家の作品を展示。 山本容子を初め、6人の個性あふれる作家の仕事を見ることができる。 柳澤紀子・山口啓介が心に残る。
また、小さなカフェでは、ホルトハウス房子のチョコレートケーキを食べることができる。 東京ではここだけ!という惹句につられるも、その名に恥じない美味しさよ〜♪
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