表身頃のココロ
ぼちぼちと。今さらながら。

2005年01月14日(金) バレエ「ジゼル」 西洋美術館常設展

◇西洋美術館常設展
夜の「ジゼル」までの時間を、同じく上野の森にある芸大美術館で開催中の「HANGA 東西交流の波」展を見るつもりで出かけた。
間抜けなことに私は金曜は8時まで開いていると思いこんでいたのだが、あぁ・・芸大美術館は金曜の延長はなかったのだった・・・。
まだ入場はぎりぎり出来る時間だったが、大慌てで見る哀しさは何度か経験していて避けたかったのでやめにした。
気を取り直し、残った時間を東京文化会館の図書館で使うか西洋美術館の常設展にするか迷ったが、常設展にした。

西洋美術館の常設はとても好きなのだ。
企画展のマティス(良かった!)も終了している現在、常設は誰もいないだろうと思っていたが、さにあらず。思ったより人が入っていてびっくりした。
寂しくもなくじっくり見る妨げにならない程度の人で丁度良い感じ。
金曜の夜は黄金タイムかもしれない。
企画展に行った時には時間がなくても必ず見るのが、ロダンの「うずくまる女」。
何とも不自然なポーズなのだが、首や肩や背中の美しさには本当に毎回泣けてくるのだ。
あと好きなのは、16世紀フランドルから17世紀宗教画あたり。
西洋美術館が新しく購入した、ラ・トゥールの「聖トマス」も釘付けになる一枚。
今度3月に開催される「ラ・トゥール」展ほど心待ちにしている展覧会は稀なのだ。
印象派あたりはさらりと見るも、気がつくと2時間近く経っていた。
大慌てで文化会館へ急ぐ。


◇レニングラード国立バレエ「ジゼル」
オクサーナ・シェスタコワ、ファルフ・ルジマトフ、オリガ・ステパノワ
指揮:アンドレイ・アニハーノフ
レニングラード国立歌劇場管弦楽団
東京文化会館

あまり期待してはいなかったのだけれど、これが良かったのだ。
ジゼルを演じたシェスタコワ、田舎娘らしい純情な可愛さが出ていた一幕目の村娘から一転、二幕目では空気を感じさせない軽さと、はかなさの感じられる妖精になりきっていた。
全幕を通じて、芯のぐらつかない安定した踊りにしびれる。
ルジマトフはさすがの格好良さ。
あと、群舞はさすが伝統なのか、素晴らしかった〜♪


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るつ [MAIL]

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