表身頃のココロ
ぼちぼちと。今さらながら。

2004年11月07日(日) 「オランダの光」




◆オランダの光 at 東京都写真美術館ホール
Dutch Light  [オランダ/2003年/94分]
監督:ピーター-リム・デ・クローン

レンブラントやフェルメール等、17世紀オランダ絵画に描かれた光と陰は独特で
それはそれは美しく、多くの人を惹きつけてやまない。
確かに、独特の輝きを持つ“オランダの光”の魅力を解き明かしてみたい!
と考え始めることは、しごく真っ当なことのように思える。
それを追求したのがこの映画だけれど、その存在の実証は簡単にはいかない。
まず当時とは干拓などによる地形の変化で光の質が変わったという、現在存在
しない光を証明していく道のりは長く遠い。
世界各地の光を採取し比較し、あらゆる角度から検証し考察する。
中心に据えたテーマを真摯にまとめ上げた姿こそが、この映画の最大の感動の
ような気がする。

ただ、映像は美しいのだけれど魅力あるものではなかった。
先週までこのホールで上映されていた「雲〜息子への手紙」は、大半が世界中の
雲を流れゆくまま撮している映画だったけれど、映像は非常に力があり魅力的
だったなぁ・・とため息つきつつ思う。

勝手ながら、かなり楽しみにしていたこの映画、ちとばかしへこんでしまった。


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るつ [MAIL]

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