表身頃のココロ
ぼちぼちと。今さらながら。

2003年11月27日(木) 「ファザー、サン」

FILMeX 2003
◆「ファザー、サン」
監督:アレキサンドル・ソクーロフ

しょっぱなから、ただならぬ描写で濃ゆい父子関係が描かれる。
あっちの世界に行きそうな息子を引き戻そうとしているのか。
ベッドの上での濃密な肌のこすれあいぶつかり合い@美しい。

おぉっ!と度肝を抜かれた後、少しづつ、このふたりっきりの親子の背景が分かってくる。

しかし、息子の女友達との会話を通じても、失踪した父を求める息子の友人(危うい
空中の板を渡ることに象徴される微妙な三角関係)の存在を通じても、描かれるのは
この父子のただならぬ『精神的な』結びつき。
して、この濃密な父子に何を感じろと?(笑)

とーちゃん「こらー、まてー、そんなことしちゃいかんぞー」「わーん、ごめんなさいー」
ぱたぱたと逃げる息子、追っかけるパパ。
そばで佇むお友達は目に入らず、くんずほぐれつの父子。
うえーん、置いていかないで〜!(←観客としての私)
ど・・・どうしろと・・?

ひたすら美しい男達の肢体に耽美を感じていればいいのか?
ひたすら美しい映像を愛でていればいいのか?
はたまた「モレク神」のヒトラーのように、そこはかとない可笑みを感じてしまえば
楽になるのか。
私「マザー・サン」も「ロシアン・エレジー」も見ていません。
ソクーロフ経験三本目です・・・出直してきます・・・だっ。

途中、音声の故障で中断。20分ほどの休憩を挟んで再度最初から上映。
結局フィルム二本分(多分)を二度見たことになる。
ちと疲れていたかも。


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るつ [MAIL]

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