金曜日のこと、上司が自分自身のことを指してdrongo だと言い、がははと豪快に笑っていたが、どうせ独り言のようなものなのだからと特に気にも留めず軽く聞き流したら、頼んでもいないのに説明してくれた。私の英語力は彼には痛いほど見抜かれているらしい。オーストラリア英語で、連敗続きの競走馬が語源らしく、間抜けという意味で使われるのだそう。金曜日の午後でも、上司は相変わらずテンションが高い。今週は上司が二日有給を取るので、その間代理で仕事を頼まれることになった。内線電話で別の部屋から上司が産婦人科医を装い電話をかけてきて、それに私が対応するという模擬練習もやり、準備も万端なはずなのだが、かなり憂鬱。一回も電話が鳴りませんように!と心の底から願っている私こそ正真正銘のdrongo かも。