Howdy from Australia
←|目次|→
面接の前の晩、5歳になる姪っ子から「明日テストなんでしょう。ゆ〜み〜、がんばってね。」という激励の電話があった。日本との時差が二時間あるため、電話が鳴ったときすでに床に入っていた私は、暗闇の中受話器を取り、かすれた声で「もう寝てたよ」と言うのがやっと。電話を切った後、姪の言葉にじ〜んときて励まされるどころか、荷物まとめて日本に帰ろっかな…と弱気になってしまった。
準備期間が1週間あったので、その間に自分なりに組織や面接官の出版物などを調べて臨んだ面接だったけれど、質問事項は想像以上に難しかった。
面接の前に15分ほど時間が与えられ、別室でA4用紙一枚分の質問に目を通す。時間になったら面接室に通され、三人の面接官を前に自分の考えを述べる。
「組織にどのように貢献できると思うか」「これまで携わった研究はどのようなものか」といった質問にはまだ何とか答えられるけれど、「医者に健康増進計画の成果を評価する方法を助言しなければならない場合、あなたならどうするか」という質問には頭を抱えてしまい、その場から逃げ去りたい衝動にかられる。
しかし、実際に面接官を前にすると気持ちも落ち着いてきて、そこまで緊張せずに全ての質問に答えることができた。
面接が終った後は達成感を感じるほどで、それほどまでにストレスだったのかなと思う。今となっては、「あの時、こういうことも付け加えておけばよかった」などと色々反省点も出てくるけれど、これはこれでいい経験になったのではないかと思う。もうすでにあきらめの境地!
友達から「夢の仕事に一歩近付いたね」と言われて、いい気分になっていたけれど、実際問題、夢は手の届かないはるか彼方にあるのだということを思い知らされた。
さてと、次はどの仕事に応募しようかな。
|