コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2006年04月18日(火) マレー人と中国人とインド人と


こんにちは、カン・チュンド です。

わたしはこのコラムを書くために、
時々「脳の中の棚卸し」をしています。

部屋の中を真っ暗にして お香を焚き、
ひとつの言葉から、まずは 名詞、続いて 形容詞 を連想させる・・
なんてことはやっていませんが(笑)、

さまざまな場所に不規則に並んだ「わたしの記憶」は、
ふとした出来事、歌のワンフレーズ、ひとつの言葉で
蘇ってきたりします。
(今朝も 運よく蘇りがありました・・笑)


例えば、あなたがアメリカに行った場合、

白人も黒人も(もちろんヒスパニックもアジア系の人々も)
皆ハンバーガーを食べ、Tシャツにジーンズをはいていますから、
「ああ、アメリカ人だな」
と認識できますよね?


わたしは20代の前半に
いろいろな国に行きましたが
「マレーシアという国の不思議さ」は、

◆ 異なった民族 が混じり合うことなく
(しかし)平然と共存しているところ なのです。

マレーシアというと
「マレー人の人達しかいない」と思っていませんか?


わたしが14,5年前に買い求めたガイドブックには、
「マレーシアの人口構成は、
マレー人6割、中国系3割、インド系約1割となっている」
と記されています。

(今でも 上記比率 はそんなに変わっていないと思います・・)

マレーシアでは、生活のあらゆる場面で、
マレー・中国・インドの「3つのカルチャー」を垣間見ることができます。

例えば「食事」です。


マレー系の食堂 ではマレー人が居て、
わたしは甘ったるいコーヒーを飲みながら
ミーゴレン(マレー風焼そば)や ナシゴレン(マレー風焼飯)を注文します。

中国系の食堂 へ行く時は、ちょっと緊張します。
(なぜなら、中国人と間違えられて 広東語 でまくしたてられるからです)
ここでは 海南鶏飯 や 潮州麺 を食べます。
(もちろん 広東語しか聞こえない・・)

そして インド系の食堂 へいくと、
マトンのカレーを食するのです。
(インド系の食堂でも ヒンドゥー系とムスリム系に分かれます)


わたしが見た限り、
マレー人は中華系の店には行かないようですし、
中国系の人はマレー系の店には行かないようです。
(食事には【宗教】が絡んでくるので、ある意味仕方がないのかも?・・)

学校 そのもので言っても、
マレー系の学校、中華系の学校、インド系の学校 があるそうです。

それぞれの学校では、
広東語(北京語も?)、マレー語、タミル語(ヒンドゥー語も?)を
教えています。
(ちなみに、マレーシアの公用語は【マレー語】です・・)


これだけ 民族という「色」が交じり合うことなく、
互いが自己主張し、
かつ ひとつの国 として維持されているという国は
他に例がないと思います。


(ちょっと大げさにいうと)
もし【世界連邦】という姿 を想像するなら、

その「公約数」(小さな実験場)のような 状態 が、
今のマレーシアにはあると思います。

人口が違う、宗教も違う、文化も異なる「複数の民族」が、
どのように共存していくのか という 試金石 ですね。

(今ふと思ったのですが、

この地球上で【中国人とインド人】が
こんなに多く共存している地域は他にないでしょう・・)


ちなみに、今朝のNHKのニュースでは、

「マレー系、インド系の子供たちで
中国系の学校に行く児童が増えている・・」
という 特集 をやっていました。


やはり、ビジネスニーズ というものは
民族 を超えて【普遍的】なのですね・・(笑)



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              皆で 韓国料理 を食しました。


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