2006年03月28日(火) |
島の中だけでやっている【ドングリの背比べ】について |
こんにちは、カン・チュンド です。
資産運用という業界に まったく縁がなかったわたしは、 言ってみれば【違う島から来た住人】です。
わたしがファイナンシャルプランナーに興味を持ち始めた 1998年に、松井証券 が日本で初めて 本格的なオンライン株式取引 を始めました。
(そうです、もう 店舗に行く必要がなくなったのです)
松井証券 は他に、 株式の売り買いに係る「売買委託手数料」を 定額制 にしたり、 無期限の信用取引サービス を開始したり、
業界内では「風雲児」として有名なのですが、
わたしに言わせれば、
「風雲児っていうのは、ちょっと言い過ぎだよな」 と思ってしまいます。
(そもそも)オンライン取引 が可能になったのは 「技術革新」のお陰です。
また、売買委託手数料の体系が一変したのは、 「規制緩和」のお陰です。
松井証券に限らず、 証券業界という 島 の中に居る「住人」の方は 気づいていないかもしれませんが、
オンライン取引 を可能にする、 売買手数料 を下げる、あるいは手数料体系を多様化する ということは、
「サービス向上のほんの一部」に過ぎません。
(皆さんも そう思いませんか・・?)
確かに、 売買手数料 が安くなるということは、 私たち運用者にとっては 便益(ベネフィット)です。
しかしそれは (よ〜く考えてみますと、)
1.個別株式 を、 2.しばしば売り買いする人たち にとっての、
便益 に過ぎないのです。
島 の外から、 常識 というメガネを掛けて見れば(すぐに分かることですが)
ほとんどの証券会社は(未だに)
個別株式 を、 しばしば売り買いする人たち しか、
見ていません。
その周りに ひっそりと佇んでいる、 良識ある(かつ投資にも興味がある)
膨大な 潜在需要者層 の、 片鱗にすら 気づいていない、 (あるいは気づこうとしていない)のが
「現実」ではないでしょうか。
そもそも、
1.個別株式 というのは、 投資を行う際の「ひとつの道具」に過ぎません。
何を「道具」として用いるのか、 どんな「カタチ」で投資を行っていくのか については、
(当然)複数の選択肢 があってしかるべきですよね。
(= 複数の選択肢の「提示」があってしかるべき、 ということ・・)
また、
2.しばしば売り買いをする のは、 投資の「やり方のひとつ」に過ぎません。
(ですよね?)
どんな「方法を用いて」資産運用 を行うのか、 その「やり方」についても、 複数の選択肢 があってしかるべきです。
(= 複数の選択肢の「提示」があってしかるべき、 ということ・・)
日本のような 高度消費社会 において、 上記のように サービスの選択肢の「提示」が 限られている産業って、他にありますでしょうか・・??
(ある種、異常な状況 です)
「えー、でもカンさん、 証券会社では 投資信託も、債券とかも 売っているじゃない」
とおっしゃるかもしれません。
(それはそうです)
しかし、 ほとんどの証券会社では、
・商品・サービスの【主役】は 個別株式 ・債券や 投資信託 は【脇役】
という ヒエラルキー が 歴然と存在するのです。
日本では常に 個別株式 にスポットライトが浴び、 投資信託 は長らく日陰の存在でした・・。
この5、6年でようやく、 投資信託という「道具」の重要性が認識され始めましたが、
それを提供する「インフラ」は 実に 脆弱なものなのです・・。
続きは 次回に・・。
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