2006年02月03日(金) |
土地がなければ、耕せない? |
こんにちは、カン・チュンド です。
わたしは時々、 ふと思い描いてみることがあります。
所有権 の 源 は「占拠」だったのではないか、と。
「おい、ここはオレが耕している土地だ。 勝手なマネすると承知しねえぞ・・」
ハイハイ・・(冷汗)
人と争うのは 本意 でない、 どうも自分は がめつさ が足りない(押しが足りない) と思う人は、
なかなか「所有権」には ありつけなかったのではないでしょうか。
土地を「占拠」する最初の きっかけ が何であれ、
その場所(= 土地)を、 何代にもわたって「占有」すれば、
それは立派な【所有権】になったのです。
いずれにせよ、
「所有権」という 概念 が生まれたために、 【作物を育てる経済】は大きく変わりました。
それまでは 単純 に、
・たくさんお米を収穫した人 = 経済力 がある と見なされてきましたが、
(ナント)
お米を育てる人 と、 収穫 を得る人 が、
【別人】になってしまったのです。
田を耕す 土地 を【所有】するAさんは、 余裕綽々で微笑んでいます。
耕すべき 土地 を持たないBさんは、 なんとか「土地」を貸してほしいと
Aさんに願い出ました。
土地 を持たないBさん は、 Aさんの「土地」を借りてでも、
田を耕す ⇒ お米を収穫 する以外に 生きていく「道」はありません・・。
一方、Aさんは 土地 を貸してあげるだけで、 その見返りとして、
・収穫(お米)の何割か がもらえるのです。
そうです、
貨幣 が登場するまで、 土地 を借りる「見返り料」は 収穫の一部 で支払われていたのです。
かくして、 土地 を持っているだけで、 「収穫」を手にする人たちが現れます。
それが【地主】です。
一方、 土地 を持たない農民は【小作人】と呼ばれました。
(もちろん、 自分の土地を自分で耕す 自作農 もいましたが・・)
農耕社会の中で、
土地 を持っている人、持っていない人の【差】が 歴然 としてきたのです。
所有権の 源 は「占拠」ですから、 最初は誰もが 土地 を持っていたはずですが、
それを【維持】できるかどうかは また「別の問題」です。
もともと 土地 を持っていたCさんも、 土地 が価値のある【資産】と見なされると、
それを 担保 にして、 お米などの収穫物、お酒、味噌などを 貸してくれる人がいるのを知りました。
そうです、 (これも)【地主】Aさん です。
Cさんが「借りたもの」を予定通り返せなくなると、 Cさんの「土地」は【地主】Aさんのものになってしまいます。
こうして【地主】A は、 集落の「実力者」になっていったのです。
時代が下って 貨幣経済 となり、 【税金】を 金銭 で払わなければいけなくなると、
土地 を持っている農民は その「土地」を担保にして、 (税金 を払うため)
大きな【地主】から お金 を借りるようになりました。
大きな【地主】は、
その人たちが「お金」を予定通り返せなくなると、 それらの「土地」を自分のものにしていったのです。
ここに、
土地持ち と 金貸し(質屋)が
融合していく 縮図 が見て取れます。
順序としては、
まず 土地 があり、 そして 金銭 という「資産」が生まれたのです。
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