こんにちは、カン・チュンド です。
(今日は なぞなぞ調 で)
物体「X」は、あなたが 仕事のコツ を覚え、 そこそこのサラリーを得られるようになると、 何気なく思考の片隅に顔を出すようになります。
「やあ、どうも。こんにちは」
あなたは「X」がそこにいて 挨拶しているのは分かるのですが、 直接声を掛けることはしません。
なぜって?
んー、ちょっと胡散臭いと思っているからです。
「最近、どうですか。元気ですか?」
あなたは「X」の声が、ちょっと気になり始めます。
ひそかに、 「もしかしてこれからの自分に必要では?」 と思ったりもします。
ただ、「X」と付き合う自分を想像すると、 億劫になってしまうのです。
・いつも値動きをきっちり見ておかないといけないのでは? ・売る・買うのタイミングをちゃんと把握できるのだろうか?
・結局一部の人が「いい思い」をして、自分はカモにされるのでは? (才能 がないと所詮 儲からない?)
・そもそも「X」を取り巻くしくみとか、やり方そのものが分からない・・。
で、「やっぱり ワタシ には向いていないかも・・」 と思ってしまうのですね。
はい、皆さん そうです。
物体「X」とは 投資 です。
あなたが上記のように感じるのはよく分かります。 わたしもかつて同じように思っていましたから・・。
(たまたまわたしは ファイナンシャルプランナー を目指していたので) えいやーという気持ちで 証券会社 に行き、口座を開きました。
(自分で経験しないと 金融資産運用設計 なんて実感できませんから・・)
わたしは日本の株式を数銘柄と、 ヨーロッパの株式ファンドを買いました。
(生まれて初めて)証券会社に入った時のことは 今でもよく覚えています。
印象は?
んー、「まるで・病院に・来ているみたい・・」
(要するに 若い人がいない 笑)
物体「X」に胡散臭さを感じているあなた。 あなたは正しいのです。
だって日本では(不思議なことに) たった「一種類の投資」しか存在していなかったのです。
それは、 「タイミングを計って 短期的に売り買いする方法」です。
その時々のトレンドに合わせて、 あるいは自分の一時的な感情に任せて、 金融商品の売り買いをすることは
(わたしに言わせれば)労多くして益少なし、 なのですが、
(なにせ)ほんの一部の人が、 離れ小島で囲いを作ってやっていることでしたので、 ここまで問題にもされず来たのです。
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さて、今日はまだまだ続きますよ。
あなたがひそかに感じていることを、 わたしが文章にしてしまいましょう。
わたしが金融機関のビジネス実践でいちばん立腹するのは、 金融機関が、あまりに消費者を見下しているところです。
金融機関は消費者との間の「絶対的な 知識格差」を利用して、 ローリスク・ハイリターンの 商売 をしておられる・・。
注)私たちにも責任の一端はあります。
「知識武装」することもなく、 能天気に 金融機関 を信じてきましたから・・。
また、金融機関は「絶対的な 感情格差」もうまく利用しています。
感情格差 とは?
金融機関 → 「いたって冷静」 消費者 → 「ラクして儲けたい」という 欲 が詰まっている。
この状況に うまく付け入っているのです・・。
あとは 駅前の立地 と 艶々のパンフレット と、 洗練された立ち振る舞い をミックスさせて「安心感」を醸成すれば、 一丁出来上がり、というわけです。
(これって ↑「イメージと実態の格差」の利用ですね・・笑)
わたしが 生まれて初めて証券会社に入った時に見たものは、
「この人たち(消費者)は何も分かっていないんだ」 と、自惚れている金融機関と、
「この人たちに任せておけば大丈夫だ」 という 他力本願 の消費者の、
【共犯関係】でした。
(もちろんこんな関係、正常 ではありませんね・・)
あなたは薄々気付いているはずです。
金融商品を用いた投資 とは、 私たちが人生においてチャレンジしていく様(= 投資)の 「ごく一部である」と。
つまり 投資 とは、 私たちの日常生活に含まれる行為 なのですね。
とすれば、
投資に対する「考え方」はさまざまですし、 「投資のスタイル」も いろいろなものがあって然るべきです。
皆さん、
・いつも値動きをきっちり見ておく必要はありませんよ。 ・売る買うのタイミングを把握する必要もありませんよ。
・結局一部の人が「いい思い」をして、自分はカモにされるのでは? という心配も無用です。
だって、
◆ 株式市場という「いちば」は、誰に対しても中立的だからです。
誰かに カモられるかも? 誰に勝たないといけないのか?
と考えるよりも、
あなた と「いちば」の【関係性】をイメージしてください。
引き受けるリスクの大きさ を制御しながら、 「いちば」から長期にわたって 収益 を獲得するためには、
◆「いちば」と どのように向き合うのがベストなのか?
を考えてください。
これが「投資スタイルの構築」です。
晋陽FP事務所では、
・「いちば」と 適度な距離 を保つ。 (いちば に近づきすぎない)
・時間の尺度 を長く持つ。
このふたつが大切と考えています。
これこそが【等身大の資産運用】の実践なのです。
続きはまた・・。
北京の骨董品街にて
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