2005年09月20日(火) |
お金持ちになった後のことを、考えてみてください |
こんにちは、カン・チュンド です。 (今日はふつうのコラムです・・)
さて、本日は皆さんに アメリカのファイナンシャルプランナーがこぞって読んでいる? 「Journal Of Financial planning」の記事をご紹介しましょう。
◆ 富を増やすことは 安心 と 幸福 をもたらす。
なるほど、↑ 一般にはそう思われていますね・・。
しかし、大手資産運用会社PNCアドバイザーが行った アメリカの富裕層 に対する「調査」によると、 必ずしもそうとは言い切れないようです。
注意) 回答者の60%が (ナント)投資資産100万ドル(約1億1千万円)以上を所有しています。
(アンケート結果 によると)
→ お金を増やして以前より幸せになったとする回答者は 46%
→ 29% は、お金は問題を解決するより「問題を生んだ」と答えています。
→ 33% の人は、十分なお金があるかどうか常に不安に思っている。
また投資資産が 1000万ドル ある人の 19% は、 「リタイア後に希望通りの生活が送れるかどうか」お金の心配をしている。
↑ 冗談ではありません(笑)
→ 子どもが「特権」意識を持って育つことを懸念している人は 49%
→ 子どもを甘やかせていると感じている人は 44%
(まとめ)
富の大小にかかわらず、回答者 はいずれも、 「経済的な安心のためには、現在ある資産の 倍 は必要だ」と考えている。 ↑ どうか笑わないでください(笑)
んー、(カンの率直な感想)
◆ お金持ちの人ほど、臆病 なのかもしれませんね・・。
持っていない人間にとって、 持っている者の「悩み」は理解しがたいものですが、
上記の調査結果 を見ていると、 「いくらお金を持っているのか」という 金額 が問題なのではなく、
「お金がもっと必要なのでは・・」という 強迫観念 に囚われ、 思い悩むことが 問題 なのでしょう。
⇒(まさに)お金 にコントロールされている状態 です。
あるいはこの お金 を、 「どうやって維持していこう、どうやって守っていこう??」
という焦り、不安、 お金を保有していること自体を「重荷」に感じてしまうつらさ なのですね。
⇒ 自身が お金 に「おんぶにだっこ」されている状態 です。
かと思えば一方、こんな人たちもいます。
すばらしいビジネスアイデアを温め、事業 を興し、 太い幹のような不屈の精神で その 事業 を拡大させ、
ひとつの会社を 社会の公器(上場)にまで仕立て上げてしまう人たち・・。
これら事業家の人たちは 自ら産み育てた会社の価値(株式)を保有することで
その資産が50億円になったり100億円になったりしています。 (31歳の人もいれば、44歳の人もいます・・)
皆さん、ちょっと考えてみてください。
(わたしは今年37歳ですが)例えば 20億円というお金を、 70歳になるまでの 33年間 に使い切るためには
相当な努力を要します(笑)
(年間6000万円強 をコンスタントに使い続ける必要あり・・) ある種の才能が ↑ 必要?
つまり80億円の資産がある 事業家 は、 ◆ もう、働く必要なんてないわけです、ホントは。
好きなことをしても、 使いきれないくらいのお金があるわけです。
でも、このような事業家の人たちにとって、 50億、100億という「数字上の資産」は
あまり意味を成さないようです。
(自分が経済的に成功したあとも、) かえって 事業意欲 を増進させていたりします。
(これは事業家の間では 顕著な傾向 です・・)
「いったい何のために 働くのですか?」という質問に対して 「お金のためです」とはおそらく答えないでしょう(笑)
今 お話しました 事業家 にとって、 お金 とは 自分の仕事 を評価してくれる ひとつの「媒体」であり、
自分の事業をより深く行うための「道具」なのです。
すでに、プライベートの自分 と お金 という「緊張関係」から解き放たれ、
ある意味、彼/彼女 にとっては、
お金 は「社会的な財」になっているのです・・。
(なんともすごい状態です。
彼/彼女 が、もうすでに手元から離れた状態 にある「お金」を 穏やかな表情 でただ見つめている、というイメージですね・・)
⇒ お金 とフィフティーフィフティーで 対峙している ということ・・。
皆さんもぜひ、お金持ちになった後のことを、考えてみてください。
「何をしたいのか?」
「いったい自分には何が出来るのか?」
お金 に負われることなく、 お金 に振り回されることなく、
果たして 自分 は「お金」を 静かに見据え続けるだけの エネルギー を持てるだろうか、と。
お金 はシビアにあなたを見ています。
お金 をうまく動かし、還流させて、 その 効用 を最大にできる人のところに、お金 は集まります・・。
晋陽FP事務所では お金の殖やし方
(資産運用の方法論)については今後も さまざまな情報 を発信していきますが、
一方、お金を殖やした後の お金の利用のしかた、
自身 が お金 と対峙するための【方法】については、
あなた自身が 考え、努力する必要があります。
じっくり考えてください。
時間 は十分にありますので・・。
それに、考えること自体に お金 はかかりません(笑)
9/25(日)【出張・お試しコンサルティング】 in 東京
お金は「道具」です。
|