V字経営研究所・酒井英之の4行日記
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2017年05月21日(日) 『女城主直虎』で描かれた大国に囲まれて生きる道

『女城主直虎』の中で、井伊家が鉄砲を持とうとするシーンがある。大国に囲まれた井伊家が自らを守るために武装するためのものだ。この当たり前の発想は今、北朝鮮が持っている考え方と同じだ。が、井伊家はその取り組みが今川の目付にばれて鉄砲製造を放棄する。このとき「大国に囲まれて、武力がないのにどのようにして生き残ればいいのか?」との問いが生まれる。そこで得た答えが「たとえ卑怯者とのそしりを受けようが、大国については離れ、裏切り、戦わないこと」。「戦わないこと」=生き抜く道。今の日本の立場だ。昨年の真田丸もそうだが、大国間を生き抜く小舟のような小さな豪族を主人公に描いているのは、こうした意図があったのかと合点がいった。日本の生き抜く道は、海で四方を囲まれた利点を生かして「戦わぬこ」とにある。


酒井英之 |MAILHomePage

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