嗚呼!米国駐在員。
<目次>戻る進む


2006年05月19日(金) こんな日本の土産は要らない

約15年近く我が社に勤めていたアメリカ人スタッフが先月退職した。
デスクを整理していたら、日本の扇子、箸がゴッソリ出てきた。

過去、日本から来た出張者が気を利かせて持ってきたお土産の数々。それにしても、よくこれだけ色んな人が扇子と箸をチョイスしたものだ、と、デスクの引き出しに入った、日の目を見なかった土産の山を見て思った。
確かに、かさ張らない、そこそこ安い、それでいて日本っぽいから、まあ便利なお土産ではある。


どうせ日本人がお土産を手渡した際、取りあえずその場で包みを開けて、

「オ〜、ビューティフル! I like it !」

なんて大げさに喜んで見せたと思うのだけど、結局は日本の扇子や箸なんて、ほとんどのアメリカ人は全く欲しくもないものなんだろう。

ちょうど、日本人が田舎モノのアメリカ人から「 I Love NY」のキーホルダーなんてもらってもうれしくもなんともないのと一緒で、ほとんどのアメリカ人だって、和風の小物なんかもらっても困るのだろう。


土産は気持ちだから、と考える日本人は、手ぶらで訪問することを無礼と感じるかもしれないが、アメリカ人はそんな事は全く気にしない。

もし、どうしても何か持って行きたければ、近くのドーナツ屋で1ケース(Dozen)ほど買っていけばそれで十分。それこそ、社内のアメ人が笑顔で喜んで集まってくるだろう。ドーナツ嫌いなアメ人は少ない。


結局、土産としては後に残らない食べ物が一番だ。


Kyosuke