嗚呼!米国駐在員。
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2006年04月24日(月) |
原油価格、高すぎでっせ |
原油価格がついにハリケーン直後の市場最高値を更新し、バレル75ドルまで上昇した。
先日70ドル復活したと思ったら、あっという間に75ドル。なんだかこのまま80ドルまで突入しそうな勢いだ。ちなみに、1バレル = 159リットルだから、JPY115/US$とするとUS$75= 8644.55円。 つまり原油1リットルあたり約54円。アメリカでは結構この「バレルあたり何ドル」という話がビジネスマンの話題に上るから、覚えておいても損はない。
近所でも、ガソリン価格はガロン3ドル30セントまで急上昇。昨日より15セント上がっていた。ちなみにガロンは約3.8リットルだから、リッターあたり約100円。リッター50円も税金に取られる日本に比べれば確かに安いと思えるが、何せ国土がバカでかいアメリカだから、とにかく何をするにしても走行距離が多い。あっという間にタンクが空になるから、それなりにガソリン消費が大きい訳である。そもそも、買い物だって通勤だって、車に乗るしか手段がないのだ。アメリカでまともな交通機関がある都市は、ロスやマンハッタンくらいだろう。
記事によると、2005年平均と比較して全米のガソリン価格は30%も値上がりしたという。それにしても、原油価格上昇を即刻ガソリンにそのまま転化するオイルメジャーの素早い動きには感服するが、自動車がなければ何も出来ない在米在住者に取っては死活問題である。アメリカでは、これから夏場のドライブシーズン、ガソリン需要期が始まるから、この先もっとガソリン価格は上昇するだろう。また、ハイブリッド車のトヨタ、ホンダはますます売れるだろう。原油高騰は、せっかくの夏なのに庶民の気分を重くする。
ガソリンと同時に航空チケット運賃も上昇しそうだ。 9.11から5年が経過し、ようやく客が戻ってきた。今年の乗客数は史上最高になると言われている。そして、テロ以降苦しんできたアメリカの航空会社も活気を取り戻してきた。無駄を省くために便数を極限まで絞り、客から見れば不便極まりないのだが、いつだってどんな便だって席はほぼ満席。逆に言えば、航空会社からすれば強気に値上げする環境は整っている。
これからトルネードの季節を前にして、バレル100ドルという一昔前の冗談話がなんだか現実味を帯びてきた。エネルギーコスト、上がりすぎだ。
Kyosuke
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