嗚呼!米国駐在員。
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2006年01月01日(日) |
ブッシュと小泉の2005年回顧 |
Happy New Year !!
といっても、アメリカでは明日2日から仕事始め。 さすがにわが社も含めて日系は2日に特別休暇を取る会社が多いが、3日からは仕事が始まる。まあ1月1日といっても、店もオープンしているしテレビもいつもと一緒だし、アメリカ人にとってはただの日曜日と変わらない。
新年初出社といえば、多くの会社同様に我が社でも社長が訓示を発表する。 発表するだけで、内容が社内ネットで公開されるだけなのだが、日本ではその地区のお偉いが社員を集めて代読したりする。対して毎年代わり映えのないような内容だったような気もするが、そこに社長の考えや意思、思いが凝縮されていたはずだ。
そこで、ブッシュと小泉の2005年回顧を見てみた。
まずはブッシュ米大統領。 2005年の回顧は定例のラジオ演説(全文クリック)
「世界の自由と平和、そして米国の繁栄に向け、力強く前進した年だった」と総括。 米国を語る前にイラクとアフガニスタンでの選挙の成功に触れ、2006年も世界各地の自由拡大に努めていく姿勢を示した。米経済を巡っては、減税と歳出削減によって成長、2006年には税負担軽減の恒久化と自由貿易などの推進によって、引き続き経済成長を後押しする方針を示した。
日本のようにやたらと悲観的になって不景気だ、と騒ぐのもどうかと思うが、ここまで何でも前向きに考えられてもそれはそれで大丈夫かいな、と思ってしまう。なんといっても景気を上向かせるために戦争をやってしまう国だから、‘Help Iraqis’ という言葉が、本当に白々しい。が、逆にブッシュらしい演説だったのではないか。アメリカ人はこんな強気のブッシュを支持したというのも分かる気がする。
一方の小泉首相。メルマガをそのまま以下抜粋する。
----------------------------------------------------------- 大変革の年を振り返って
小泉純一郎です。
今年も残すところ一週間あまり、年内最後のメルマガになりました。
思い出してみると、今年はスマトラ沖地震と津波による大災害に日本はどうやって支援の手を差しのべるか、愛・地球博、クールビズ、そして思いがけない国会解散と総選挙、国民のみなさんの支持を受けての郵政民営化法の成立と、まさに激動の1年でした。
外堀、内堀を埋めてまず本丸を攻め落とそうといって改革を進めてきましたが、「本丸」が落ちたことで、二の丸、三の丸でも改革への抵抗はなくなった。ここで一気に改革を加速しようと、三位一体の改革、政府系金融機関の改革、医療制度改革、公務員改革についても明確な改革の方針を決めることができました。また、「来年度予算では、国債発行を30兆円にできるだけ近づけるように」との指示を出しました。
この結果、来年度予算には、改革の方針を具体的なかたちで盛り込むとともに、あらゆる分野の歳出を徹底的に見直し、一般会計歳出を8年ぶりに70兆円台に抑えることができました。税収は、経済の回復を反映して2年連続して増加する見込みとなり、私の指示したとおり来年度の新規国債発行額は30兆円以下に抑えることができました。
「改革なくして成長なし」という方針を堅持して改革を進めてきたことが、成果となって表れてきました。日本の社会全体に出てきた「やればできる」という気持ちをさらに力強いものにしていくように来年も努力していきたいと思います。
19日の月曜日、大学が中心になって企業と共同で開発した電気自動車に試乗しました。タイヤが8つ、その一つひとつに100馬力の電動モーターがついていて、合計800馬力、時速370キロも出るそうです。動力源は携帯電話の電池と同じリチウム電池。SF映画に出てきそうなスポーツカーにもかかわらず、1キロ1円で走るというから驚きです。早く実用化できるように政府もこれから支援していきます。
小さな子供たちが被害者となった痛ましい事件が各地で相次いで起こりました。子供たちの安全と家族の安心を守るため、警察だけでなく、行政や地域の力を合わせていかなければなりません。午後2時から10時までは子供たちにとって「魔の8時間」と言うそうです。働いているなどの理由で親がいなくて、子供が犯罪に巻き込まれたり、犯罪に染まる危険がある時間帯。民間のボランティアの力なども活かして、犯罪防止のためにできる限りのことをしていくことを決めました。安全で安心な国をつくるために、国民のみなさんにも地域の安全を守るための活動に積極的に参加いただきたいと思います。
みなさん良い年をお迎え下さい。
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2005年を振り返った感想としては、なんだかなあ、という感じである。 何故イラクへの自衛隊派遣や年金、増税の問題、北朝鮮拉致問題に全く触れてないのだろうか。小泉さんに取っては電気自動車の方が大事だったのだろうか。
せっかくやっている事は評価出来るのに、1年を振り返った感想がこの内容ではもったいないというか残念だ。
メルマガという事で気が抜けたのかね?
Kyosuke
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