嗚呼!米国駐在員。
<目次>戻る進む


2005年09月07日(水) こんな出張の1日

デトロイトへ出張。

朝の空港。慌しいビジネスマンと短パンサンダルのバケーション組でいつもごった返している。セキュリティを抜けるために、カバンからパソコン出して、ベルトを外してジャケットも靴も脱ぐ。ゲートをくぐったら、慌てて荷物を詰めて服装を整える。そうこうしていると、コンベアから次の人の靴やら携帯やらがだらだらと自分の荷物にぶつかってくる。ここはいつも戦争状態。一度間違えて他人のジャケットを取ってしまった事もある。

ゲートの前の待合椅子。
恥も何もなく横になって寝ている奴ら。君達邪魔だ。朝7時からマクドナルドでハンバーガーとマズいコーヒーいうのも、もう慣れた。

そして、まるで一週間も無人島に行くかのような荷物を引っ張って機内に持ち込むアメリカ人。荷物棚がすぐに一杯になってしまうから、先を争って乗るアメリカ人。機内に向かう表情は、墓場に向かうゾンビのようだ。機内に入ると、何でこんな朝から働かなくちゃならないのよ、という表情のスチュワーデスのおばさん。もしくは、クスリでもやってるんじゃないか、と思うような単にハイテンションのスチュワーデス。自分達がサービス業に従事しているという意識はあるんだろうか。

暑がりのアメリカ人の為に、機内はいつもひんやりしている。寒い。
そして、いつものように隣にはデブオヤジが座る。Gパンにポロシャツだけど、バケーションでもなさそうという得体不明のオヤジ。新聞のスポーツ欄で大好きなシカゴカブスの選手成績を穴の開くほど見つめている。そのうち暑くなったのか、座席上の空調を開いた。隣に風が当たっている。そして、それでも足りないのか、寒いから閉じたこちらの空調機のツマミにまで手を伸ばして開きやがった。朝からコーラに氷を入れて飲んでいるこのオヤジは何者だ。そのまま、空調は閉じてやったのは言うまでもない。

飛行機を降りてレンタカー。
最近、heartsがHYUNDAI車を増やしてきたのが気になっていたが、案の定、SANTAFEというHYUNDAI車が当たってしまった。
いかにも安い内装とシートが全く頂けないのだが、走りはポンコツford車よりもはるかにいい。エンジンは評価できる。アメリカではこれからシェアを伸ばしていく事だろう。

商談を終えてホテルにチェックイン。
慣れているホテルは安心感が違う。夕食は中国人夫婦が経営しているような近所の中華テイクアウトで定食をお持ち帰り。中国語で注文するといつもすごく喜んでくれる。そして、韓国人か?と聞るのもいつもの事だ。厨房へは英語でオーダーしていた。ちらっと見たら案の定メキシカン。やっぱり味は全くダメだけど、夫婦の対応がいいので気分がいいのでついつい通ってしまう。

こんなアメリカの1日。

文句ばかりのようでも自分では楽しんでいるのだろう。


Kyosuke