嗚呼!米国駐在員。
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気がつけば4月。外はまだ肌寒いのだけど、太陽の光が少し強くなったのを感じる。
日本では入社式があったのだろうか。街は電車は、慣れないスーツ姿の若者が目立っているのだろうか。 入社して5年くらいは、毎年入ってくる新人を楽しみにしていたのだけど、いつのまにかどこの部署に誰が来たのか、新人の名前を聞いても誰だか全く分からなくなっていた。自分もこうしてオヤジになっていくのかね、はは。
アメリカには、日本のような「新卒一斉就職」はないようだ。 うちの米国組織も、人数が足りなくなったら募集をかけて採用するだけ。アメリカでは「経験」を重視されるので、卒業したててで就職するのはかなり難しいようだし、たとえ入社しても新人研修なんていうものもない。うちの会社だと、最初の3ヶ月は試用期間として時間給待遇、その間のPerformanceがよければ本採用をする。
こう見ると日本は、面接だけクリアすれば本採用が決定するので、正社員への道はアメリカよりも遠くない。一旦正社員になれば、4月は黙って研修受けているだけで初任給として新卒で20数万円。 当時は「いいのかな?何もせずにこんなにもらって?」なんて謙虚な気持ちもなく、パアッと使ってしまったな。
ただ、この日本のシステムが本人と会社にとって正しいのかどうかは別問題である。
Kyosuke
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