嗚呼!米国駐在員。
<目次>戻る進む


2005年02月02日(水) 出張スケジュールは人それぞれ

今日から2月。
ここ最近、最高気温が氷点下を上回るようになってきて、冬も折り返しだと感じる。

国土のばかでかいアメリカで商売する以上、飛行機に乗って出張するというのは避けられない話。1月は毎週出張に行っていたので、今週は予定を入れずに事務所にこもって事務処理を淡々と。冬の飛行機出張は本当にツライ。大雪と吹雪で飛行機が遅れるのは当たり前、キャンセルもあたり前、よって空港カウンターは大パニックという光景が日常茶飯事だからである。が、いつまでも出張無しという訳にもいかないので、取引先に来週のアポを入れる。

この出張は、社内の米人スタッフと2人で行くことになった。
朝一の飛行機に乗って夜の便で戻るスケジュールを組めば、日帰り出来ないこともないのだけど、このスケジュールの組み方にも個人差が出る。
この米人Rは、出張は一泊したいタイプ。

「スケジュールは前日入りか、翌日の朝戻ってくるようにしないか。日帰りはキツイよ。」

この米人、家には夜泣きが毎日という1歳になる子供がいるし、年上女房も口うるさいしで、たまには家に帰りたくないな、といったところが本音だろう。それから出張は、Meal Fee、つまりは出張手当というのが会社から支給される。泊まりにすればこの手当ては2日分つくから、直接個人のポケットに入るその手当てはおいしいと前に言っていた。本音としてはそんなところだろう。
こっちは、ホテルでわざわざ泊まるのも面倒くさいと思ったけど、冬の出張なので余裕を持って対応するのもいいかな、として、宿泊出張を了解した。それに、航空券のチケットは日帰り往復は高いけど、翌日帰りにすればかなり安くなるし。

また別の人は、いつも全米中をあちこち移動しながらで、いつも丸々1週間から2週間出張に出っ放しだ。逆に、全く飛行機に乗りたくない、という営業もいる。

国土の狭い日本では、時間も読めるしまあ常識的な範囲での出張対応になるけど、アメリカでは出張スケジュール決めは完全に自分次第であり、余裕を持ったスケジュールでも文句を言う人はいない。よって、本当に人さまざまである。


Kyosuke