嗚呼!米国駐在員。
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2004年08月28日(土) 米国から中国へ

昼 12時発のUAで北京へ。中国9日間の出張。
5月の中国出張の際はチケットが2500ドルくらいだったのだが、今回はわずか1000ドル。アメリカからだと約14時間のフライトだけど、わずか数時間の日本から中国までの航空チケットよりも安いようだ。座席は満席で実に息苦しい。隣が小柄な中国人の中年男性で助かった。

離陸直後に1時間ばかり眠ったけどもそれ以降は一切眠れず。これは辛かった。ラッキーなことに、機内に持参した「黄金の島」(真保裕一著)が読み応えたっぷりの内容で、かなり助かった。

北京には午後2時半着。
あらかじめ空港からホテルまではタクシーで90元程度と聞いていたので、押し寄せるタクシーのポン引きの提示価格をせせら笑って相手にしない。
奴ら、最初に400元と吹っかけくる。無視すると一気に200元。まだ相手にしないと、周りのオヤジの数がぐっと減る。でも、こちらだってアメリカ時間で真夜中というのに荷物抱えてのんびり価格交渉する気もない。100元をいち早く提示したオヤジに決めて車に向かう。

荷物をトランクに突っ込まれて車に乗り込むと、上品な老婦人が既に社内に座っている。
なんだか分からぬままに車は発車。老婦人に英語で話すと、彼女もどこかのホテルまで100元で乗せてもらう話になったようだ。老婦人はパキスタンからの出張者。身なりも会話も非常に品がある。モンゴルで一仕事した後に北京入りしたと言う。色々話すうちに、客は2人なんだから50元ずつでいいよね、という話になって、運転手の若者に持ちかける。こういうときは、一切の笑顔を捨てて高慢に言わねばならない。英語がよく分からないのか、途中で止まってポン引きのオヤジと直接話せ、と携帯をよこす。

オヤジは、絶対に100元だ、1人100元だ、と繰り返す。こちらは50元だ、と譲らない。老婦人が小声で、「70元で手を打ちましょう」とささやく。それでもこちらは50元、50元、とわめく。最後にはオヤジが80元でどうだ、と言ってきたので飛びついて交渉終了。久しぶりのやりとりに、ついいきいきしてしまった。

ホテルにチェックインしてすぐに足裏マッサージ。90分で140元。最高。今回の中国出張では毎日足裏マッサージを堪能することが目標だが、果たして実行できるだろうか。

日本食レストランで、元気のない味噌ラーメンをすすって部屋に戻る。ただいまアメリカ時間で朝の9時。ほぼ徹夜なのに眠くならない。

アジアの活気に触れて身体が元気が出てきたのが実感できる。


Kyosuke