嗚呼!米国駐在員。
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| 2004年06月02日(水) |
招かれざる客について |
3連休は最悪の天気だったが、連休明けの今日は見事な快晴。出勤の日に快晴なんて、と思うけども、それはそれで気分も悪くない。
連休明けで朝からバタバタ。 ようやく一段落した午後7時。たまった書類の整理にとりかかろうとしたら、いつもの通り、日本から電話が入る。それが終わると中国へ電話。何だかんだで結局午後10時になってしまい、これ以上やる気も起きずに仕事を残したまま帰宅。消化不良というか何というか。
いよいよ6月。 シカゴが1年中で最高の季節がやってきた。午後9時まで明るいし、雨は少ないうえに乾燥しており実に過ごしやすい。冬の間、あれだけ誰も出張者がなかったのが、この6月は一気に各方面から来客が押し寄せてくる。おまけに両親も来る。 アテンドも重要な駐在員の仕事。文句も言わずにこなさねばならない。それにしたって、多少でも自分の仕事に関係あるならいいのだけど、直接仕事に関係ないオッサンが来るのは迷惑極まりない。そういうオッサンに限って、翌日はゴルフを、とか言うんだよな。挙句のはてには、テメエのゴルフの腕が悪いのに、悪いスコアを、必ず「貸しクラブが悪い」とか文句を言ってく。
今日もレキシントンの支店の後輩から電話があった。何も関係ないオッサンが来て形だけの取引先訪問をするだけならまだしも、翌日は子供服の店に連れてけ、だの、ここの家具屋に連れてけ、だのあれこれと要求してきたらしい。まあ、日本でどんな仕事上の付き合いがあるかも分からないから、丁重に対応するしかないのだけども、俺たちは旅行業者じゃないんだから。一度も会ってもいないのにそういう事を平気で頼んでくる、その神経が分からん、と話していたけど、まさにその通りだよな。 自分が逆の立場なら、見知らぬ、しかも仕事も関係ない人に対して、そこまでズケズケとモノを頼む事は絶対にしないだろう。 行きたい所あるなら自分で探す、分からなければ聞いてみる、その上で「宜しければご一緒しましょうか」という言葉でも待て、っていうんだよな。
まだ若い人なら仕事に貪欲だし、出張の成果を出そうと必死だからこちらも勉強になるのだけど、得てして役職付きのオッサンが、何の意図もなくぶらりと観光気分でやってくるのが一番性質が悪い。アテンドするのが当然という態度で、もちろん飯を御馳走しても礼の一言もない。 自分の仕事も出来ずに、べったりアテンドしてるこちらからすれば、実にやるせない。
せっかくの6月なのに、こんな話が多くなりそうでちょっぴり気が重いのである。
Kyosuke
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