嗚呼!米国駐在員。
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2004年05月27日(木) 久しぶりの出社 / 米国テロ攻撃

久しぶりの出社。
昨晩は午後10時には記憶が飛んだ。時差が残っているのか、今朝は5時半に目覚めた。こんな事は生まれて初めてかもしれないな。

12日ぶりの運転をいて出社。机の上は書類の山。メールも玉石混合でとにかく数が多い。タイトルだけで訳の分からないものは容赦なく削除していく。
休暇後の出社ならば多少リフレッシュしてやる気も出るのだが、出張後の出社というのはそうもいかないようだ。中国の出張報告を上司にあれやこれやとやっていると、ついつい無駄話も入ったりして何やかんやで自然と午後8時を回ってしまった。


今日、ニューヨーク本社から次のようなメールが全米国駐在員に送られた。

Subject: 総領事館からのお知らせ(5月26日:米国政府発表のテロ情報)

> *******************************************************************
>   <<< 在ニューヨーク総領事館からのお知らせ >>>
>
> 在留邦人の皆様へ
> 2004年5月26日
>
>  5月26日、アシュクロフト司法長官及びミューラーFBI長官は、記者会
> 見で次のとおり発表しました。
>
>  複数の情報源を基に調査した結果、アル・カイーダは、この数ヶ月の間に米
> 国を狙ったテロ攻撃を計画しており、その準備は約90%完了していることが
> 判明した。米国を狙ったテロを計画している要注意人物として、アル・カイー
> ダのメンバー7名の顔写真を公開する(7名のメンバーの顔写真、経歴はFB
> Iのホームページ(http://www.fbi.gov)で確認できます)。
>
>  また、テロ攻撃の具体的な場所、方法、日時等は未確認なるも、ジョージア
> 州で行われる予定のG8サミット(6月8日〜10日)、ボストンで行われる
> 予定の民主党大会(7月26日〜29日)およびニューヨークで行われる予定
> の共和党大会(8月31日〜9月2日)などの機会が挙げられる。上記7名の
> 要注意人物に関する情報提供を呼びかけたい。


で...??
何たる漠然とした文章か。一体何をどうしたいのか。
米国テロ攻撃が90%完了しているといいながら、在留邦人に対する何らかの指示も対策もない。我々駐在員は一体どうしたらいいのか。当然会社からは撤退せよとも何の話も来ない。テロなんて日常生活で気をつけようもないだろうが。要注意人物の情報提供って、この広いアメリカでそんな事やってる暇な奴いないよ。

それにしても、我々は常にテロ組織から狙われるとてもとても危険な国に住んでいるんだな、と改めて認識する一方、その対策のなさ、あまりの無防備さにこれでいいんだろうか、とも思う。
万一テロが起こったら、総領事館は在留邦人に警戒を呼びかけたはずだ、などと言うんだろうか。テロ攻撃が90%完了されたとき、いわゆる第三国であるならばすぐに退避勧告が出るかもしれないが、米国に対してそこまで行うほど、日本という国も肝っ玉据わっていないという事か。

米国に住んでいる我々は、いつも通り出勤していつも通り生活するしかない.


Kyosuke