嗚呼!米国駐在員。
<目次>戻る進む


2004年04月05日(月) アメリカでの医療費上昇

いよいよサマータイムが始まった。
朝9時に起きたが、昨日までは朝8時。また半年後に元に戻るから、損も得もない。
起きた瞬間、全身が筋肉痛で動かない。昨日の寒い中でのゴルフでやはり筋肉が固まったか、いや、やはり上半身にガチガチに力が入っていたということだろう。下手な証拠だな、こりゃ。


午前中はヨガに行って身体をほぐす。
日本でもヨガがはやっていると聞いたが、アメリカでも同様のようだ。ジュリア・ロバーツをはじめとする女優達がハマッている事が原因か、若い女性の参加者が多い。見た目と違って意外としんどいのだが、内臓の働きも活発化されるとか言われており、たった週に1度だけど始めてから不思議と体調も良くなった気がする。


アメリカで猛烈な勢いで医療コストがあがっている記事を読んだ。それに伴い、医療保険料の高騰が各企業にとって大きな問題となっているという。
日本では、治療医療ごとに診療報酬が決められているが、アメリカでは医療費の決定が医療機関に委ねられており、こうした医療制度がコスト高騰に繋がっている。その原因は、おおきく以下の3点。

1)医療技術の高度化、医療施設の充実
病院が新種の医療機器を導入すれば、当然診療代に反映される

2)医療過誤賠償責任保険料の上昇
訴訟社会アメリカで医療裁判も過熱化しており、賠償責任保険料の高騰が価格に転嫁されている

3)医療スタッフの賃上げ
日本と同じく看護士の激務、人材不足が問題となっている。

いかにもアメリカならではといえるのは、2)の賠償責任保険料である。ただ、それを患者の医療費負担にされてはたまったものではないのだが。
幸い、うちの会社はかかった医療費を全額補填してくれるので、個人的には負担はないのがラッキーか。

去年は何回か歯医者に通ったが、確かに治療費は高かった。でも、日本で毎年のように歯医者に通った経験からすれば、技術の高さ、治療内容の透明度、そして治療後の満足度は比較にならないほど素晴らしいといえる。アメリカ人は歯が命、というが、単に悪い所を治療をするだけではなく、全体のバランス、見た目の美しさにもかなりの気を配ってくれる所が有難い。これは金を出す意味があると思った。

つまりは、人によって医療に対する価値観、求めるものは当然違うのである。
歯医者の例を取れば、自分とは違って、見た目の美しさなんかいらん、とにかく軽く痛みを抑えるだけでいいのでお金はあまり払いたくない人もいるだろう。

どうせ病院毎に同じ治療でも料金が異なる事が認められているなら、レストランのように料金表を提示して、患者にもっと分かりやすく病院と治療内容の選択権を与えるべきなのである。


Kyosuke