嗚呼!米国駐在員。
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2004年02月12日(木) |
日本車メーカーのピックアップトラック |
仕事は朝は久し振りに比較的のんびり。 というのも11日が日本は休日で、みなさんしっかりと休んでくれたおかげでメールが来なかったから。 こうなると日本の休日は一見こちらは関係ないようで、やっぱりうれしいものである。
客先への書類を作ったりしていると、スタッフがやってきて「Big Newsだ」と言う。 そのスタッフは不良在庫の処理を失敗して朝から怒られていたので、どんな解決策が見つかったのか、と聞くと、「いやいやそんな事じゃない、マクドナルドが今日1日限定特売、ハンバーガー39セント、チーズバーガー49セントだ」と言う。実に幸せで本当にうらやましいこった。 全く興味ないようにナマ返事をしながらも、こっそりと昼飯にマクドナルドに向かってしまった自分も情けない。
特売バーガーを求めて駐車場も店内も大混雑。 それでも思いのほかレジの列がスムーズ、良く見るとレジの後ろには数百個はあるかというハンバーガーとチーズバーガーがそれこそ山に積んであり、店員はそこから取っていくだけ。この山は圧巻だった。それぞれ2個ずつとダイエットコーラを注文。飲み物もそれこそずらりと並べてあるからそこから取るだけ。 いつ作ったのかも分からない冷え切ったハンバーガーと、氷がすっかりとけて炭酸の抜けたダイエットコーラを飲む。いや、あの甘さは普通のコーラだが、間違えてオレンジジュースでも渡されなかっただけマシか。予想はしていたけども、やはり安いなりのものであった。
午後は客先訪問。いつものように難しい顔でコストダウンに協力を、という。 米系企業は契約概念が強く、ある意味でやるかやらぬかではっきりするのだが、日系はいろんなからみ、義理人情、貸し借りも含めて話をせねばならずに、これが良くもあり悪くもあり。やっぱり結論出ぬまま帰社。
-------------------------------------------- 先日の新聞で、「A PICKUP GAME」というタイトルで、アメリカにおける日本車メーカーのピックアップトラックの進出についての特集があった。 アメリカでは昨年240万台のトラックが販売されて、米系メーカーいわゆるBIG3がそのうち96%を占めた。ただ今年は 日産がTitan、トヨタが新Tundraを発表、BIG3のシェアを確実に奪うとされている。
記事では、BIG3の代表者が「アメリカ人は国産トラックに満足しているので脅威ではない」「多少はシェアが減るかも知れないが、そこまで劇的に日本車トラックは売れないだろう」「我々の販売網は日本車は真似出来ない」「Fordは去年80万台以上のピックアップを販売した実績があるが彼等は挑戦者だ」など、いつものように強気な発言を載せる。 ただ、一方でこれまで国産しか乗らなかった顧客が日本車トラックに切り替えて、その居住性と足回りのよさ、それから付属品の充実度がいかに素晴らしいかを語る。 特集の最後で、乗用車の時も国産車メーカーは、日本車気にする必要なし、と当初は強気であったが、今やカムリとアコードが全米販売の1位2位であり、1993年に70%だったBIG3のシェアが今や45%にまで落ちた現実を認識させている。
乗用車については完全に勝負あり、ただトラックはやはり米系メーカーのが魅力的だと思っていたが、そんな時代ではないのかもしれない。もっとも自分なんかは、せっかくアメリカに来てまで日本より高い日本車は買いたくない、と思うので、単純な比較は出来ないけども、よっぽどこだわりある車好きを除けば、たいていのアメリカ人は日本車を評価しているよう思える。 故障が少ないので下取りも高いし。
スマートな日本車トラックが全米を占める時代もうれしくはあるけども、燃費が悪く、無駄に大きいだけの国産フルトラックも、理屈では割り切れない魅力がある事は否定出来ないのだ。
Kyosuke
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