嗚呼!米国駐在員。
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2004年01月16日(金) QUESTION FROM LOCAL STAFF

昨晩はデトロイトまで車で移動。ちょうどミシガンに入ったあたりか、突如雪が激しくなりハイウェイは雪まみれになってしまった。除雪車も間に合わないのか、どんどん雪が積もってくる。おりしも既に4時間くらい運転しており、あたりも真っ暗、ほとんど道がどこかも分からぬ中、集中力を振り絞って運転した。こうなるんならば、先ほどの休憩の時に同行の米人スタッフと運転変わっておくんだったな、と後悔したが時既に遅し。制御がきかなかったのか側道に突っ込んでいた車も散見された。「俺はこんな雪道を運転した事などないぞ、初体験だ」と言ったら途端に米人があわて、「Take it easy! Take it wasy!」と繰り返す。何とかホテルにたどり着いた時はこちらもへとへとだった。
このあたりは、寒いなりの対策が万全で大雪が降っても除雪車がさっと現れて、まあ大体の道路の運転は問題ないとされるが、よく降り始めは注意しろと言われたがまさにそれを体験したという事になる。とにかく何事もなく一安心。

今朝方 無事に商談を終えて、再び5時間かけてシカゴに戻る。

アメリカで仕事すれば英語が出来るようになるといわれており自分もそう信じていたが、実際の世の中はE-MAIL世界であり、仕事で英会話の機会は思ったほどない。スタッフとの雑談が良い機会なのだが、こういった車中はまさに絶好の機会。このスタッフとの外出もこれが数回目でお互いだいぶ慣れてきたのか、色々質問を受けた。

「日本人は電話で もしもし、というが、目の前では もしもし、と言わない。何故だ?」
 (そりゃ、英語はどちらもHELLO!を使うだろうが、何故だと言われてもな)
「日本人は目上の人ほどお辞儀の角度が深いと聞いたが、何故だ」
 (別に意識してないけど、そういわれればそうなってるのかな?)
「日本は単一国民と聞いたが、イタリアンレストランもあるのか?何故だ?」
 (そんなもん何故だって言われてもな。。)

こてこてのアメリカ人にとっては、やはり日本は不思議な国なようだ。こちらもこう改めて質問されるとうまく答えようがない。
このスタッフはこちらがうまく応えられないのを見て、いつものように 英語がうまくないからしゃあないか、と言った表情をするのだが、語学力の問題じゃないんだよな。
我ながら情けなかった。

一般的に、米人スタッフは我々日本人駐在員を、あまり快く思っていないものがあるという。
自分達より待遇もいい、給料も高いだろうし、日本語で話されるとはさっぱり分からないし、数年間したら日本に戻ってしまう、愛想笑いも米人を馬鹿にしているように見えるという。もちろん今の所はそんなことは直接聞いたことがないし、みんながそんな事を思っているとは考えられない。
ただ、こちらもそれなりの覚悟で異文化に飛び込んでおり、決して見下すことをせずに一緒になって頑張っていきたいという気持ちでやっている。こんな気持ちをダイレクトにはうまくいえないが、こうした会話の中でわかってもらえればな、と勝手ながら感じた。(言うべき事ははっきりいわなくちゃいけないのだが)

日々是学習、色々な経験が出来るのを幸せに感じねばならない。


Kyosuke