嗚呼!米国駐在員。
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2004年01月08日(木) DIFERENCE

昨日の薬の効果か本調子とまでいえないが急回復した。医者が、「この薬は効きますから」と力説してたがこんなに効果あるとはなあ。やはり米国は日本のものよりも成分が強いんだろうか。

すっきりした気分で出社してメールチェック。案の定、休暇前に色々頼んでいた回答が来てないなぁ。参った。
特に中国からはメールさえない。彼等はまだ休暇中なのか?
この数年、更なるコストダウンを強いられた米国企業は中国との取引を模索している。確かに中国の価格は驚くべきなのだが、世間で言われる様になかなか実際の取引、とくに新規は難しい。実際に、赴任した直後にある客先に中国からの輸入を提案して価格までOKをもらったが、いざサンプルを要求するとうんともすんとも言ってこない。すったもんだしたあげく分かったのが、その会社は全く基準どおりのものを輸出出来る体制になってなかった。後日分かったのはその会社は価格を出した製品の生産そのものさえ行っていなかったという状況であった。まあ貿易のプロとしては詰めが甘かったと言ってしまえばそれまでですが。。。
まあこんなのは例外中の例外と信じたいですが、その会社も何で価格まで出したんだろうか。その意味が全く理解出来ない。。

午後からはネクタイしめて値上げ交渉に赴く。
こんなときになんでも矢面にたつのが商社。日本からは簡単にこれからはこの値段で売ってくれ、とサラリトした連絡が来るのだが、やはり余計な金を払う客にとっては全く面白くない。「何しに来た!こんな価格表はいらん」の冷たい対応にもすっかり慣れてしまったのが怖い。そのまま受注が減ってよければ全然問題ないのだが、これをやりながら受注量を増やさねばならない。 営業だから数字が命です。トホホ。

帰社するとまた事務所室内が肌寒い。
スタッフにポーランド系とドイツ系の驚くほど体格の見事なおばさまが、外は氷点下にも関わらず 「うーん、この部屋は暑い」と直ぐに温度を下げる。彼女等もTシャツいっちょというのも驚きだが。アジア系スタッフと日本人は上着を着ても寒い寒いと連発するが、なかなか大ベテランに寒いんだから温度上げろ、と文句もいえないのは日本と同じか。一体我々と何が違うのか、肌の厚さも違うし体感温度も違うんだろう。こんなことでまた風邪を引いたらやってられんなあ。


Kyosuke