+++ Rip Stick +++

2002年11月09日(土) 繰り返す夢のお話。



始まりは、暗号。


液晶に、理解し難い暗号の様な文字が羅列している。
それと同時に、鳴り響く着信音。
それは、あたしの携帯ではなくて
あたしの傍らにある、あたしの大事な人の携帯。

その着信は、途切れる事無く、けたたましく鳴り続ける。

部屋の片隅にある、手を伸ばせば届く所に
いつも置き去りにされた小さな電話。
それでも、一番触れられない電話である事の事実。


其処で、あたしは酷く不機嫌になる。
そして、不安になる。



夜になって気付くと、あたしは大きな庭にセッティングされた
大きな木のテーブルについていて
数名の男女と談笑している。当たり前の様に。

途中で、必ず女が現れる。

「遅れて、ごめんなさいね」

悪びれる事無く、高飛車な、それでもとても美しい女。

その女は毎回同じ人物か。と聞かれたら自信が無いのだけれど
兎に角、その女は美しい。

その場の人間は、何のためらいも無くその女を受け入れる。
友達か知人の様なのだと思う。

其処で、彼女は「結婚」もしくは「新しい男」の報告をする。
その時、女がチラリと視線を送った先に居る男が
どうにもバツの悪そうな顔をする。








二人の間には、他言出来ない秘密があるんだ。







あたしは、その予感に打ちのめされる。









その男は





本来ならば







あたしの恋人に当たる男だったからだ。










其処であたしは覚醒する。




これが、夕べ宿泊先で見た夢。

最近は、夢なんて覚えてる事も少なくなっていたのに
1時間半という、貴重な睡眠時間中の夢を
朝になってもしっかり覚えていた。


それは、今までに何度となく繰り返された夢。

一定期間をあけて、繰り返しあたしを悩ませる夢。

それでも、夢の中のあたしは、それに気付かない。



毎回毎回

あたしを不穏にさせる夢。






何故、そんな夢を繰り返し見続けるのか
誰か教えて。







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