2011年04月27日(水) |
春の高校野球(2) 市立柏の走塁術 |
多分…、いや、間違いなくそうだろうと思う。 千葉県大会で市立柏を2試合見たが、「わざとかな?」と思う怪しい走塁が2回あった。
松戸国際との試合。相手ピッチャーは左腕。いま手元にスコアがないので、詳しいイニングは覚えていないが、終盤に一塁に出塁すると、ピッチャーがホームに投げたのにもかかわらず、ヘッドスライディングで帰塁。しかも、2度続けた。 「あのランナー、引っかかっている」という声がスタンドから聞こえてきた。自分もそう思って見ていたが、次の球で、ランナーは二塁へ盗塁。楽々、セーフだった。 ここで、「ん?」と思った。 さっきの帰塁は、わざと引っかかったフリをした?
その数日後、今度は千葉経済大付属との試合。 またもやランナー一塁の場面。経済のピッチャーは右投げ。ホームに投げているのに、ヘッドスライディングで帰塁。同じことをやっていた。左ピッチャーなら分かるが、右ピッチャーだ。 次の球で絶対に何か仕掛けてくると思ったら、案の定やってきた。しかも、ディレードスチール。二遊間がベースに入るのが遅れて、ここでもセーフ。
やりますね、市立柏。
バッテリー&守備の心理として、ピッチャーが投げているにもかかわらず、一塁へ帰塁していたら、盗塁のケアは薄れるもの。その隙を突いての盗塁。しかも、経済との試合は、ディレードだったのでさらに驚かされた。
左ピッチャーでわざと帰塁するのは、じつは中学軟式野球でよく見られるワザ。何度も引っかかったフリをしていると、ピッチャーはけん制を放らなくなる。その隙を突く。 市立柏の福島紀和監督は、元中学軟式指導者。だからこそ、計算づくの走塁だったように思えてならない。
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