あの大震災から3週間――。 この日記に書きたいことはたくさんありましたが、なかなか、文章を書く気持ちが起きず…。
震災直後は取材が中止や延期になったこともあり、家でずっとニュースを見ていました。朝から夜まで、何もせずに、ただボーッとテレビを見るのみ。抱えていた原稿がありましたが、パソコンの前に座っても頭が働かず。周りのフリーのライターに聞いてみると、意外に同じような方がいました。
生きているだけで十分。でも、生きている自分に何ができるのか。野球を通じて、文章を通じて、何ができるのか。テレビで「家族の絆」を感じるたびに、そんなことを考えさせられました。
いつもお世話になっている東北地方の先生方とは、無事に連絡が取れました。 宮城・しらかし台中の猿橋善宏先生からは、間もなく発売になる「新刊」にメッセージを寄せてくださいました。学校は給水所になっています。 多賀城にある秀光中等は、校舎の手前まで津波が襲ってそうです。「野球どころじゃない」と、須江航先生。でも、今月下旬には遠征に出かけます。野球人はやっぱり野球がやりたい。
各地で、さまざまな形で、復興支援の取り組みが始まっています。
BBAの梅原伸宏さんが中心となり、グラブを東北に届ける取り組みが行われています。 http://bba.co.jp/shinsai.html 部室に眠っているグラブ、使わなくなったグラブなどに、グリスを入れて、レースを通して、オイルを塗って…、届けるそうです。 梅原さんが一人でやるのではなく、各地区で梅原さんと中学生が一緒になって、グラブを作りなおします。4月10日には、名古屋市立桜山中で講習会が行われるそうです。 詳しくはホームページをご覧ください。 我武者羅日記でお馴染み、兵庫・朝来中の山本泰博先生のブログでも、「我武者羅プロジェクト」が始まりました。余っている用具、道具などありますか? http://blog.livedoor.jp/ikunopro/archives/2101700.html
本来なら新年度。 中学野球小僧の原稿を書いているとき、「入学おめでとう!」と書こうとして、手が止まりました。 文章を通して何を伝えられるか。いままで以上に、考える日々が続きそうです。
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