2010年02月12日(金) |
バックアップへのこだわり!(横浜隼人、東海大相模) |
『中学野球小僧』3月号で、横浜隼人のバックアップ、カバーリングについて紹介しています。 ぜひ、中学球児、指導者に読んでほしい記事です!
横浜隼人のバックアップはとにかくすごいです。ひとつのボールに対して、全員が動く。 (この動きすごいなぁ…)と思ったのが、けん制に対するバックアップです。 たとえば、一塁けん制のとき、キャッチャーは必ず立ち上がり、一塁方向へ走ろうとします。当然、ライト、セカンドもバックアップへ。一塁けん制が逸れたときを想定した動きになります。
ライト、セカンドが動くのは基本ですが、キャッチャーまでバックアップに入ろうとするチームは稀でしょう。そもそも、キャッチャーボックスから立ち上がるキャッチャーがほとんどいませんね。
二塁けん制のときは、もっとすごいです。 キャッチャーは三塁のファウルゾーンに走ろうとします。 けん制がセンターに逸れた場合、センター→サードのバックアップに入るためです。空いたホームには、ファーストが走りこみ、ピッチャーは、ファースト(ホーム)のバックアップに走ります。
「キャッチャーが三塁のバックアップに走るチームが少ないよね」と、横浜隼人の水谷哲也監督。たしかに、そのとおりですが、なかなかこういう発想が生まれてこないですよね。
で、水谷監督が、「最近、東海大相模がバックアップにこだわっているよね」と一言。じつはこれ、ぼくも感じていました。 門馬敬治監督にその話しを振ったら、「前からやっているよ」と言ってましたが(笑)。
走者一、二塁の状況で、内野ゴロ併殺の場合、ピッチャーがファーストのバックアップに走っています。ショートゴロでも、ピッチャーがバックアップへ。キャッチャーは二塁ランナーのケアで、ホームを離れられないためです。 明治神宮大会では、ピッチャー江川がこのバックアップをしっかりとやっていたため、無駄な失点を防いだシーンがありました。
相模のバックアップで面白いなと思ったのは、レフト前、センター前ヒットのときのサードの動き。 たとえば、三遊間を抜けた場合、サードは打球の方向に走った勢いそのままに、セカンドベース近くまで走ります。そこで、レフト→(ショート)→セカンドのバックアップへ。センター前ヒットでも、セカンドベース付近まで走っています。 とにかく、サードの福山がチョロチョロしているので(いい意味で!)、甲子園では福山の動きに注目してみてください!
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