2009年06月14日(日) |
高木康成(吉田中)vs藤田修平(黒石中) |
今号(6月27日発売)の『ヒットエンドラン』、日本一監督の取材は、静岡・吉田町立吉田中で全国制覇を遂げた赤澤敏彦先生(現・菊川市立岳洋中)。1996年、三重県四日市市で行われた全中を制しています。
吉田中のエースは高木康成。のちに静岡高校で甲子園に出場し、現在はオリックスにいる左腕投手です。 取材して驚いたのが、夏の県大会決勝の相手、竜洋中のエースもプロに進んでいたこと。鈴木寛樹。掛川西中からベイスターズに入団しています(2002年オフに退団)。 決勝戦に進んだチームのエースが、ともにプロに行くなんてこともあるんですねぇ。しかも、二人ともに高卒でプロ入りです。
もっと驚いたのが、全中の初戦、宇部市立黒石中のエースでした。名は藤田修平。高校野球好きなら、「あ!」と思う名前のはず。そうです、宇部商の2年生エースとして甲子園を沸かせた左腕です。2年夏に甲子園に出場し、延長15回、サヨナラボークで敗れ、当時はかなり話題になりました。 二人が、全中で対決していたとは…! 試合は、3対3のまま特別延長に入り、吉田中が勝利しています。
この話には続きがあり…、静岡高校に進んだあと、高木は肩を痛めたりして、なかなか本来のピッチングが出来ませんでした。そして迎えた2年夏。甲子園で活躍している藤田を見て、「全中で投げあったピッチャーだ。おれも頑張らないと!」と思ったそうです。
ちなみに決勝の相手は、佐賀の諸富中。エースは北園大倫。のちに佐賀北で甲子園に出場しています。高校に行ってから、肩を痛めてしまったようですが、佐賀の先生に聞くと、「中学時代は化け物。高濱(阪神)とは比べ物にならないぐらいすごかった」というほどでした。 当時の北園は2年生。翌年も全中に出場し、2年連続準優勝の快挙を遂げています。
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