先日、静岡・常葉橘高校に行ってきました。 エース・庄司隼人、主軸の川口雄佑(高校通算28HR)の取材です。 (3月5日発売の『ホームラン』に掲載されます)
二人は常葉橘中出身。06年の愛媛全中に出場しています。初戦で佐賀・城南中に延長サヨナラ負け。この試合で庄司が7回まで完全試合&144キロを記録し、いまだに語り草となっています。 負けはしましたが、とてつもなく強いチームでした。初戦を突破していれば、頂点に立ったかもしれません。 そして、この全中で優勝したのが岩手・福岡中。エースは光星学院で甲子園に出場する下沖勇樹でした。下沖もたしか138キロを記録していたと思います。
常葉橘中は以前から野球部がありましたが、庄司たちの代から「中高6ヵ年計画」で強化を始めました。 静岡の中学校といえば、東海大翔洋中が有名です。庄司や川口も翔洋から誘われていますが、橘の雰囲気に魅かれて、橘を選びました(ちなみに庄司の兄は東海大翔洋中―常葉橘高校)。 いま、新高校3年生の代には、6人もの橘中出身選手がいます。さらに新1年生には5人。部員の半分近くが橘中の出身です。新1年生も、中学3年生のときには全日本3位に入っています。こちらもレベルの高いチームでした。 それだけの選手が、そのまま高校に進んでいることもあり、橘高校のレギュラーの半分以上が橘中出身選手で占められています。
そんな彼らが主力となった秋は、県の3回戦で静岡学園に敗退。優勝候補に挙げられていただけに、あまりに早い、秋の終わりでした。 「とにかく勝ちたい。甲子園に行きたい」と口をそろえていた庄司と川口。この春からは、中学時代に庄司とともにピッチャーで活躍していた藤澤康平もピッチングスタッフに加わるそうで、投手層が厚くなりそうです。 現在の常葉橘中は、新チームで東海大翔洋中に勝つなど、力を持っています。「庄司クラスの選手がいますよ」と、顧問の加藤宜士先生。左右の両輪とキャッチャーくんがピカイチだそうです。 …常葉橘中、東海大翔洋中に続けと、磐田東中(私立)も野球部を作り、強化を始めています。 静岡は公立中も非常に熱心で、レベルの高い学校が多く、近年では大冨中、清水飯田中が全中出場、島田二中が全中3位に入っています。 熱い激戦が予想されます。
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