2008年10月04日(土) |
対決再び 吉田中(新潟商)vs星稜中(星稜高) |
高校野球新潟大会。注目していた新潟商業が4位通過で北信越大会出場を決めた。 新潟商はレギュラーのうち5人が、燕市立吉田中の出身。中3の夏、全国大会で旋風を巻き起こした主力選手たちである。全日本・全中ともにベスト4進出という快挙を成し遂げた。 進学先に注目していたところ、「ほとんどの選手が新潟商に行くらしいよ」という話を耳にしたのが、2年前の秋。「新潟商? バスケは強いけど…」というのが率直なところだったが、彼らが主力となり、この秋ついに北信越切符を掴んだ(7年ぶり7度目の北信越出場)。
エース小柳雄太、サード稲葉健太、ショート島倉由喬、センター宮本祥平、ライト瀬戸塁、そしてサブの栗林汰地が当時のメンバー。とにかく、「ほんとに公立?」と思うぐらい、能力が高いチームだった。特に光っていたのがエースの小柳。ぽちゃっとした体型のパワーピッチャーで、たぶん、130キロは超えていただろう。体型に似合わず、フィールディングもよかった。
なお、当時、3番ファーストだった伊藤圭祐も、東京学館新潟の主力として、北信越大会に出場する。
新潟大会終了から数日後、石川では星稜高校が優勝し、北信越出場を決めた。 後日、星稜中野球部の田中辰治先生と、「北信越で新潟商と当たったら面白いですね〜」と電話で話していたところ…、つい先日決まった組み合わせ抽選で、ほんとに実現した!びっくり!
じつは、吉田中と星稜中は、2年前に全日本出場をかけた北信越大会の決勝戦で戦っている。このときは、小柳が完封し、1対0で勝利。星稜中は「日本一を狙える」とも言われていた力のあるチームだった。 このときの星稜中のエースが宮本。いま、星稜高のエースを務めている。キャッチャーをやっていた舟木は、星稜高でキャプテンとなり、ファーストに。セカンドの塩見も、高校でレギュラーを獲得した。また、1学年下ではあるが、先輩とともに悔しい思いをした川口、清瀬(07年に全日本制覇)もベンチに入っている。
と、吉田中、星稜中出身の選手が両チームにこれだけいるとなると、中学軟式好きとしては興奮します(笑)。さてさて、どんな試合になるでしょうか。試合は来週11日。
もう一つ、新潟の中学・高校野球話しを。 昨年、Kボールの新潟選抜(*正式名称=新潟アルビレックスベースボールクラブKBユース)は逸材揃いと言われていた。夏の選手権では準優勝を果たしている。 このとき、三本柱を形成していたのが、東條将樹(中越)、神田健太(新潟明訓)、松澤裕紀(遊学館)。3人ともに、秋はベンチに入り、登板。東條と神田はエース格の存在だった。遊学館は石川2位で北信越大会に出場するが、新潟選抜で1番を打っていた武藤貴大も遊学館に進んでいる。松澤と武藤は、同じ糸魚川中である。 ほかにキャッチャーで強肩が光っていた板垣智也が新潟明訓へ。ショートの田村昌大も明訓に進み、はやくもレギュラーをつかんでいる。
県選抜だから、当たり前といえば当たり前だが…、それぞれが名門高に進み、活躍しているのは嬉しいかぎり。
なお、夏の選手権で、新潟選抜に勝ったのが埼玉オールスターズ。 このとき、山本英一郎賞(MVP)を受賞した田口公貴は帝京に入り、秋から2番ショートでスタメン出場しているもよう。
埼玉オールスターズの前身は藤倉オールスターズ。簡単にいってしまえば、埼玉の県選抜チームだ。毎年のように帝京に選手が進んでおり、中村晃(ソフトバンク)、今秋ドラフト候補の高島祥平(帝京3年)も藤倉オールスターズの出身。偉大な先輩のあとに続けるか。
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