2008年07月19日(土) |
明石商ベスト4、川崎北ベスト16入り |
午前中、横浜市立市場中で行われた横浜市大会4回戦、生麦中vs市場中を観戦。 両チームのエース左腕は、今年の横浜市を代表する左腕といわれており、予想どおりの投手戦に。4回表に犠飛で1点を取った生麦中が、1−0で逃げ切った。生麦中の左腕、なかなかのデキだった。 試合後、応援団に挨拶したあと、泣き崩れた市場中の選手たち。中3の夏にこれだけ泣けるのは素晴らしい! 生麦中とは春の市大会でも戦い、敗れている。「夏こそ!」の想いは相当強かったと思うがかなわず。この悔しさを高校で晴らしてほしい。
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横浜市大会を見たあと、急いで横須賀球場へ移動。着くとすぐに、高校野球・神奈川大会3回戦、第二シード・横浜商大vs川崎北がプレーボール。3回戦屈指の好カードのためか、外野が開放されていた。
結果から先に書くと、 川北 0001200002|5 商大 0010100100|3 (延長10回)
焦りや緊張から、お互いにミスが出たが、最後の最後までもつれた好ゲームだった。 試合後、川崎北・佐相眞澄先生に、「勝因は?」と訊くと、「落合を隠せたことかなぁ」。落合とは、この試合の6回から登板し、最終回まで投げぬいた右サイド・落合翔のこと。 組み合わせが決まったあと、佐相監督は「商大まで、落合を隠したい」と話していた。選手にも、「落合を隠して戦うぞ」と。落合は冬を越えてから急成長を遂げており、春の練習試合でも結果を残していた。佐相監督の信頼は厚い。
その言葉どおり、初戦は田中良季―滝口雄、2回戦は田中―滝口―目黒雄斗の継投で勝利をモノにした。商大の偵察隊が見ていることを頭に入れて、あえて見せなかった球種、配球もあった。 当然、落合の存在は、商大首脳陣も知っていただろう。データも十分に仕入れていたはずだ。それでも、「隠すぞ」といって、そのとおりに勝ち上がり、プランどおりに商大戦を迎えられたのは気持ちの面で大きかった。
「投げたくてしょうがなくて…。今日はあまり調子がよくなかった」と話す落合だが、5回を1失点。十分な働きを見せた。 落合は相模原市立新町中の出身。菅野(東海大相模―東海大)、長谷川雅宜(日大藤沢―中央大)らの1つ後輩になる。佐相監督の指導に惹かれて入部し、当初は野手をやっていた。ショート、サード、セカンド…、内野がダメになり、外野にコンバートされ、二年秋には投手兼外野手という立場に。冬練習では、全体練習の前に来て、タイヤ押しをするなど、必死に練習を重ね、いまの居場所をつかみとった。 「落合はほんとによく練習する。一番成長したのはアイツじゃないかなぁ」と、佐相監督もその努力を認めている。 「こんなところで投げられている自分が信じられない」と、落合はしみじみと語っていた。
今日は、田中(3回)、滝口(2回)、落合(4回)という投手継投。 田中の調子はよかったように見えたが、佐相監督はスパッと交代した。大エースがいれば別だが、「私学には目先を変える」「最初から責任イニングを与えたほうが、力を発揮できる」という考えのもとの継投だ。
打線は絶好調とはいえないが、10安打で5得点。 延長10回、2アウト一、二塁の場面では、この夏初打席の比嘉が2−3からファウルで粘り、貴重な四球を選んだ。そのあと、「四球のあとの初球は必ず甘い球がくると思っていた」という塩田が初球のストレートを振りぬき、決勝の2点タイムリーを放った。 次戦は川和vs淵野辺の勝者。勝てば、ベスト8入りとなる。
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試合中、携帯で西兵庫大会の速報をチェック。6回まで負けていた明石商が逆転で竜野中に勝利。いやぁ、狭間先生すごすぎます!! この日記を読んでいる方であればご存知かと思いますが、狭間善徳先生は明徳義塾中で4度の日本一を成し遂げている指導者。2006年から明石商に移り、07年夏の大会後に明石商の監督に。秋にベスト8入りを果たしていた。春はシードを逃したが、この夏、快進撃を見せている。そのスコアを見ていると、狭間先生の野球のすごさを感じる…。
■1回戦 相生 000100000|1 明商 00002000/|2
■2回戦 飾工 000000100|1 明商 00100010/|2
■3回戦 明商 100005002|8 佐用 002000000|2
■4回戦 明南 000003000|3 明商 00101200/|4
■準々決勝 龍野 101000000|2 明商 00000012/|3
5試合中4試合が逆転勝ち。さらに6回以降の強さが目立つ。試合前半に相手の弱点を見つけ、後半に生かしている…としか思えないのだが。 明徳義塾中時代から、相手の弱点を見抜く力は、とてつもないものを持っていた。試合前夜は睡眠3〜4時間は当たり前。弱点が見つかるまで、ビデオを見続けたという。おそらく、いまもそういう日々を送っているだろう。 サインを見抜く力もあった。試合の序盤に、相手監督のサインを丸裸にしてしまうことも珍しくない。
西兵庫大会は優勝候補に挙げられていた、東洋大姫路、社が敗れ、さらに市川、日生学園第三が敗れ、ベスト4はすべて公立。明石商、洲本、加古川北、北条。すべてのチームに甲子園のチャンスがある。
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