2007年09月26日(水) |
元明徳中・狭間監督率いる明石商、ベスト8入り |
現在行われている、秋の兵庫県大会で明石商がベスト8入りを決めた。 明石商を率いるのは狭間善徳監督。狭間監督は93年から05年まで明徳義塾中の監督を務め、全中を4度制覇、全日本で2度の準優勝を遂げるなど、とてつもなく強いチームを作り上げていた。
何度か取材に行ったことがあるが、理論の深さに圧倒された。「全国から選手がきているんだから、勝って当たり前でしょう」という声があったことも事実だが、いい選手がいるから勝てるほど、中学野球は甘くない。1点差のロースコアあたり前の中学軟式野球で、4度の日本一は狭間監督の指導力があってこそだと思う。
野球にかける情熱もすさまじかった。全中、全日本に出るときには、他県の出場チームの情報を大会前に入手。場合によっては、ビデオ映像まで手に入れていた。大会に入ると、第四試合の最後まで、スタンドに残り、他チームを分析していた。 06年4月から、兵庫県明石市の教育委員会職員として採用され、明石商のコーチに就任。この新チームから、監督を務めている。 採用は、明石市が新設した「一芸に秀でた民間人採用」。優れた野球指導、明石商の甲子園出場を期待され、採用されたという。
昨年の夏前に、明石商の練習を見学した。まだコーチの段階でチームを完全に見られていない状況でもあり、甲子園を狙えるような雰囲気ではなかったが…。あそこから、わずか1年足らず、監督になってわずか数ヶ月で、どれほどの進化を遂げたのか。 強豪私学が揃う兵庫県だが、常勝・明徳を作り上げた狭間監督であれば、何かすごいことをやりそうな気がする。
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