3月下旬に開幕した春季神奈川県大会。就任3年目を迎えた佐相眞澄先生率いる川崎北高校が勝ち残っている。3年目にして、初の3回戦進出。週末には、ベスト16入りをかけて、第1シードの桐蔭学園と対戦する。
<勝ち上がり> ★地区予選 7−0 県川崎 4−2 橘 16−0 川崎商
★県大会 7−0 小田原城北工 10−0 追浜
このうち3試合を観戦したが、昨年に比べて確実に力は上がっている。 投手力が安定し、守備陣はショートの松下を中心によくまとまり、凡ミスが減ってきた(イージーな送球ミスが時折見られるのが気になるが…)。 打線は外野オーバーを打てるのがまだ中軸に限られているが、上位下位ともに低い強いライナーを打てるようになってきた。足を使える選手が多いのも強みだ。
近年では公立トップクラスともいえる橘に競り勝ったように、県内の公立高校相手であれば、勝負できるレベルまでは来ている。ただ、私学となれば別だ。 追浜戦には、桐蔭学園のコーチがしっかりと偵察にきていた。追浜側はまったくチェックしていなかったので、最初から川崎北が勝ち上がることを予想していたのだろう。
なお、守備の要・松下、打線の中軸を担う中島はともに相模原市出身の2年生。松下は東林中で佐相先生に教わっていた。中島は麻溝台中出身だ。いずれも、佐相先生を慕い、川崎北へ。約1時間かけて、学校まで通っている。 この春も、佐相先生を慕う新入部員が38名も入部した。これで3学年総勢80名。このままの勢いだと、来年は100名に迫るかもしれない。 学校側の態勢も徐々に整いつつある。佐相先生のほかに、部長を含めスタッフが3名。計4名のスタッフで80名の部員を指導している。
トーナメントが決まってから、佐相先生は「桐蔭とやるまでは、楽に勝ちあがれないといけない」と話していた。まずは、その言葉どおりにはなった。 過去2年、武相、立花学園、横浜隼人、桐光学園と、私学にはことごとく敗れている。さて、週末、どんな戦いになるだろうか。
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