先日、甲府工業に行ってきました。 3年生の女子マネージャー、田村あゆみさんの取材です。マネージャーに話を聞くためだけに取材に行ったのは、この日が初めてでした。 田村さんは、家のある最寄り駅から片道2時間もかけて、甲府工業に通っているスゴイ女子校生です。しかも甲府工業は男子生徒約800人、女子生徒約40人という、ほぼ男子校。田村さんは、3年間、クラスで女子1人だったとか。 それでも甲府工業を選んだのは、2人のお兄ちゃんが甲府工業の野球部でプレーしていたため。小さい頃に見た甲子園に憧れ、「工業でマネージャーがしたい!」と入部してきました。 原初也監督は「2時間もかけて、学校にくるなんて、考えられないだろ?」と言ってましたが、ほんとにそのとおり。スゴイです。
田村さんの記事は、2月10日発売の『中学野球小僧』に掲載されます。ぜひ、ご覧になってください!
甲府工業には男子マネージャーもいます。チーフマネージャー、サブマネージャーがいて、練習を仕切るコーチのような仕事を果たしています。 昨年夏までのチーフマネージャーは若尾勝くん。田村さんと同じく「工業でマネージャーがやりたい!」と入部してきたそうです。甲府工業のマネージャー人気って高い! なお、若尾くんは、4つ上のお兄さん、若尾和くんも甲府工業でマネージャーをしていました。
ちなみに若尾くんは、白根巨摩中学校出身。現在、山梨県中体連野球部の専門委員長を務める清水英樹先生の教え子です。「兄弟ともに、中学ではレギュラーだったよ」とのこと。それでも、二人ともにマネージャーを志望して、甲府工業に入部したそうです。
先日、横浜隼人高校に取材に行った際は、「体重90キロ近い?!」と思えるような男子マネージャーがコーヒーやお茶をこまめに持ってきてくれました。水谷哲也監督によると、「最初は選手として入部して、途中から自分で希望してマネージャーになった」とのことでした。
マネージャーとして携わる高校野球――。 自分は高校1年の冬に、「肩が痛い」という、今思えばどうでもいい理由で野球部を辞めています。選手として、やる気がなくなってしまったんですけどね。 今、あの頃に戻れるとしたら、マネージャーという生き方もあったかなと。ほんの少しだけ、思います。
マネージャーといえば、立花学園の若き監督、押部孝哉監督は青学大でマネージャーをやっていました。「河原井監督がお店で美味しい料理を食べている間、ぼくは外で、河原井監督の荷物を持ちながら、ひとり立って待ってました!」とウソかホントか分からないことを笑いながら話していました。 生半可な気持ちじゃできないですね、マネージャーは…。
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