2005年01月16日(日) |
バットの握り方って… |
今日は昼から修徳高校・長島一成の取材。終了後、タクシーで小松川三中に移動し、元PL学園の中村順司さん(現・名古屋商科大監督)による下町杯野球指導者講習会に参加してきました。下町杯・実行委員長の西尾弘幸先生(小松川三中)、足立九中の永田勇先生、東海大翔洋中の弓桁義雄先生、吹上中の板倉茂樹先生らと新年のご挨拶(?)。
昨年末に、中国で開かれたKボール世界大会に日本代表として出場した春日部東中の斉藤哲先生もいらしていました。日本では有り得ないようなホームアンドアウェーの洗礼を浴びたとか…。興味深かったのが「中国の選手はみんなソフトボール打ちだった」という話。トップを作ってから、そのままドンとボールにぶつける打ち方で、ストレートのタイミングでしか打てなかったという。「指導者がソフトボールの出身だったのかな」ということだが、どうなんでしょうか。。
中村さんの講習会で、「いろいろな考え方があるなぁ」と改めて思ったのがバットの握り方。中村さんは前手(右打者なら左手)も後ろ手も「指で握りなさい」と指導。そのほうがバットコントロールがよくなり、かつ、ヘッドの走りもよくなるという。 「これはやめたほうがいいと思います」と話していたのが、人差し指を立てる握り方。「鉛筆をにぎったり、箸を持ったりして、人間が一番使い慣れている人差し指だからこそ、しっかりバットを握ったほうがいいのではないか」と。
「前手は指、後ろ手は手のひら(パーム)」という指導者もいる。東林中の佐相眞澄先生はこの考え方だ。「後ろの腕はパワーを生み出すもの。指より手の平のほうが、パワーを発揮できる」。手の平で握ることで、後ろ脇を空き、パワーを生み出しやくなる利点もある。
長島に握り方を聞くと、「小田川先生からは両方の手ともに手のひらで握るように教えられました。一番力が入るのが、その握り方という考えだと思います」。 対して、横浜高校の小倉コーチは必ず指で握らせているという。中学生を見るときはまず、「指で握っているか見る」というくらい、バットの握りを重要視しているそうだ。
プロや大リーガーはどうなんでしょうかね。「これが100%正しいんだ!」ということはないと思いますが、指導者によってこれほど考え方が違うのは、ぼくにとっては非常に面白い! ただ、思うのは、中学で「指」で握るように指導されていて、高校に行って「手の平で握りなさい」と指導されると、戸惑ってしまうんじゃないかなぁ…。頭がごちゃごちゃにならなければいいけれど。
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