資料を整理していたら、99年の「ジャイアンツカップ」の名簿が見つかった。この大会はシニア、ボーイズなど中学硬式クラブの(事実上の)日本一決定戦で毎年夏に行われる。99年は泉正義(宇都宮学園ーヤクルト)がエースを務めていた瀬谷シニアが優勝を遂げた。
その瀬谷シニアのメンバーを改めてみると、戦力の充実に驚く。シニアについては全然詳しくないが、現在も活躍しているという意味も含めて、過去にこれだけのメンバーが揃ったシニアチームはあったのだろうか。そう思うくらいの顔ぶれが揃っている。主要なメンバーは以下の通り(現在の進路が分かった選手に限る)。
泉 正義(瀬谷中ー宇都宮学園ーヤクルト) 中矢浩次(左近山中ー花咲徳栄ー東北福祉大) 岩崎達郎(原中ー横浜商大ー新日本石油) 渡部彰朗(瀬谷中ー花咲徳栄ー上武大) 坂下真太(東野中ー東海大相模ー新日本石油) 遠藤愛義(大和中ー東海大相模ー東海大) 山 智浩(いずみ野中ー横浜商業ー城西大)
中学のシニアのチームメイトが大学あるいは社会人でこれだけ野球を続けている、しかも活躍していることはめったにないと思う。特に坂下は社会人入団2年目で新日本石油の1番を任されるまでに成長した。来年のドラフトの目玉と言っていいほど。シニアの同期、岩崎もレギュラーをほぼ掴んでいる。 中矢、渡部の徳栄コンビも注目。渡部は先日行われた大学選手権で代走として神宮デビューを果たした。中矢は来季のレギュラーが近いとか。 横浜商業から城西大に進んだ山は、シニア時代の名簿を見る限り、レギュラーではなかった選手。それがいまや、強豪・城西大の正捕手を務める選手となった。
中学野球部で考えると、ひとつのチームにこれだけの選手が集まることは、残念ながらまず有り得ないだろうなぁ…。
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