2004年06月08日(火) |
大学選手権(2) 〜阪南大・池内大輔〜 筑川と3たび対決? |
■6月8日 1回戦 第3試合 国際武道 010000000 | 1 阪南大学 01100001/ | 3
1−1の同点で迎えた3回裏。阪南大・池内大輔(4年・今治西)は国際武道大先発の比嘉幹高(4年・コザ)の内寄りストレートを完璧に捕らえ、右中間スタンドに放り込んだ。「今季、公式戦初」(池内)となるホームランは値千金の勝ち越し打となった。
「チームの大黒柱として仕事ができて嬉しい」 試合後、池内は笑みを浮かべた。打っては3番打者、守っては要となる捕手。部員135名をまとめる主将も務めている。 「主将は大変?」と訊くと、「大変なときもあるけど、選んでもらって初めてできることだから光栄に思う。今日みたいに勝ったときは、最高に嬉しいです」
じつは池内は小学校で野球をはじめてから、ずっと主将を務めてきた。そして、驚くことに全ての年代で全国大会を経験しているのだ。 「小学校も中学校も高校も全国に出てるんです。で、今年、大学でようやく全国に出ることができた。それぞれの年代で最高の舞台に上がることができて、本当に幸せものだと思います。周りのチームメイトに感謝したい」 小学校では城東野球少年団(愛媛)でマクドナルド杯出場。 中学校では今治市立美須賀中(愛媛)で全中出場。 高校では今治西高(愛媛)で2年春、3年春とセンバツ甲子園出場。 そして、この春、阪南大で大学選手権出場。
記者から「この大会対戦したい投手は?」と訊かれると、「また筑川くん(東海大)とやりたい。中学では勝って、高校では負けてる。だから、大学でもう1回対決してみたいです」とキッパリと答えた。 美須賀中で4番捕手を務めていた池内は、地元愛媛で行われた全中準々決勝で、筑川利希也のいた相模原市立東林中(神奈川)と対戦し、延長戦にもつれ込む熱戦の末、サヨナラ勝ちを収めている。 3年後の春。今治西高の3番捕手・池内、東海大相模のエース筑川と立場を変え、2000年センバツで再び対戦。今度は筑川の東海大相模が6−5でサヨナラ勝ちを収めたのだ。
「中学では5打数2安打。高校でも5打数2安打でした。甲子園では同点に追いつくタイムリーも打って、でも自分のパスボールで負けちゃったんですけどね…」 ともにサヨナラ決着となった2度の対戦。不思議なことにバッテリーミスで試合終了を迎えている。中学では筑川のサヨナラワイルドピッチ。高校では池内のパスボールだった(記録はワイルドピッチ)。 「大学入ってからも、筑川くんの活躍は気にしていました。向こうはセンバツで優勝してるから、僕なんかより有名人。雑誌にもたくさん出ていましたよね。そういうのを読みながら、羨ましいなぁと思っていましたね」
中学、高校と全国大会で対決してきた池内と筑川。大学で3たびの対決はあるか。ともに決勝まで勝ちあがれば、対決の可能性がある。
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「第二球場の結果も気になりましたよ」と池内。第二球場では東都大学野球の入替戦、駒大対専大が行われていたが、駒大のピッチャー永井裕二(4年・今治北)は美須賀中時代のチームメイト。バッテリーを組み中学日本一を成し遂げている。 「で、明日は永井の兄が福井工大の内野手で出るんですよ」。「え?兄?」 と聞き返すと、「永井は双子で、兄が福井工大の野球部なんです」。 永井裕二の兄・永井慎一。美須賀中から今治北に進み、福井工大へ。もちろん、池内とは中学時代のチームメイト。全中日本一を果たしたメンバーである。 明日、福井工大が勝てば、2回戦で池内対永井慎一の対決が実現する。
しかし…美須賀中の優勝メンバーが神宮に3人も集う(?)って何だかスゴイ!
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