みのるの「野球日記」
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2003年11月28日(金) スピードガン

 今さらですが、神宮大会の話。

 昨日今日と、スカイAで放送された神宮大会のビデオを見ている。そこで、かなりびっくりしたことがひとつ。
 スカイAの中継には、投手の球速が表示されているのだが、私がスコアブックにメモしていた数字とかなり違う。たとえば、東北vs済美。この試合、ネット裏で見ていた私の前には、名電の偵察部隊がスピードガン片手にダルビッシュの球速をチェックしていた。私は1球1球覗き込み、スコアブックに記入。名電のガンでは、私が見た限り、140キロ台が1球もなかった。
 ところが…、スカイAの中継を見ると、ダルビッシュは初回から140キロ台を連発。私のメモと最大で6キロもの差があった。これには驚き。
 この日のダルビッシュは球場で見る限り、まったくスピードがなく……済美打線の餌食となっていた。私は名電のガンで数字を確認していたので、「135キロ」など表示されると、「あ〜、やっぱり不調なんだよなぁ」と思っていたのだが、テレビで見るとガンはおよそ5キロ増し。いや、「増し」という表現が正しいかは分からない。名電のガンが、出なさ過ぎたのかもしれない。

 試合後、済美の選手は、「さすが甲子園準優勝ピッチャーです。スピードも速いし、スライダーも切れるし」と一様に誉めまくっていたが……。「んなこといって、7点も取ったじゃん!」「135キロだよ、そんなに速くなかったでしょう!」と心の中で突っ込みを入れていた。ん〜、でも、済美の選手がダルビッシュを「よいしょ」していたわけじゃないだろうし、体感で「スピードが速い」と感じたのだろう。

 スピードガンは球場の設置場所によって、かなり数字が変わるというが、6キロの差には本当にびっくり。
 名電の偵察部隊は、ダルビッシュをどのように感じていたのだろうか。「135キロじゃ、大したことない」か…? でも、ガンが低く出たことで、「打てる」という気持ちになれば、それもまた好結果かな。

 先日、取材で東京・国立にある桐朋高校へ。秋は日大三を完封で下すなど、密かに注目を浴びつつある林投手に取材。話の中で、「うちはスピードガンがないんですよ。いまスピードガンが欲しくて欲しくて(笑)。先生にもお願いしてるんですけど」と冗談交じりに話していた。
 じつは桐朋は新チームになったとき、「イマトニックアーム」という器具を購入。これは前田幸長を擁し、福岡第一が全国制覇を果たしたときの監督・今任氏が開発したもので、最近結構流行っている。浦和学院やマリナーズも使っているらしい。で、この「イマトニックアーム」が2万7千円ほどする。桐朋はこれを数本購入。林曰く、「あれを買うなら、スピードガンが欲しかったです……。自分がいまどのくらいのスピードを出しているのか、知りたいですよ」
 野球部顧問の田中監督に林の話を伝えると、「わざと買ってないんですよ」とニヤリ。「スピードガンを買うと、その数字ばかり気にしちゃって、良くないと思うんですよね」
 
 いや、でも、林の気持ちもよく分かる。自分も、いま一番欲しいものは「スピードガン」なもので(笑)。いくらぐらいするのでしょうか?

 スピードガンといえば…、どこの高校の偵察部隊かは忘れてしまったが、アベレージ120キロ後半くらいの投手を計っていたとき、突然「155キロ」という数字が出て、スピードガン担当(Aクン)がかなり驚いていた。
 そのカラクリはこう。ピッチャーがモーションに入ったとき、Aクンはまだガンを準備しておらず、リリースするかしないかの瞬間に、ガンを急いでピッチャーに向けた。そして、ガンに表示された数字は「155キロ」。「お〜!すげぇ〜!」と隣にいた配球表記入係クンに興奮気味に見せていた。この投手、一応、「MAX155キロ」ってことで良いのかな・・・?!

 そんなわけで、スピードガンってかなり曖昧……。
 スカイAのスピードガンは、かなり出ていたような気がする……。


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