野球に詳しい知人から、こんなメールが届いた。 「真壁(東北)は高校からサイドにしたんでしょうね。中学野球はサイド禁止ですから」 「え?! どういう意味ですか?」と、即座に返信した。 「え?! 中学野球はサイド禁止じゃないんですか」とメールが返ってくる。 知人によれば、数十年前(どれくらい前?)は「サイドスローが禁止されていた」と。「おそらくヒジ、肩に負担がかかるから」という理由で。また、「そもそもサイドを教えられる先生がいなかったのでは」という理由があるかもという話でした。
聞いたことないですよ。「サイド禁止」なんて。メール見た瞬間、ほんとにびっくりしました。 今日、江戸川河川敷で行われた『下町杯』に行ってきたので、「サイド禁止」について訊いてみました。 「禁止とは言われてないけど、あまり良い投げ方ではない、と言われたことはあるかな」 「そんな話し、聞いたことない」 「少年野球では禁止だった可能性はあるかも」 そんな話でした。
お世話になっている宝立中の山岸先生に訊いてみても、「そんな話なかったよ」と一言。そうですよね、ぼくも知りません……。 でも、知人「さん」は本当に野球にお詳しい方なので……、本当に「サイド禁止」のときがあったと思うのです。もし、「そういう話聞いたことある!」という方がいましたら、是非情報お寄せください!
サイドについて、『下町杯』の主催者・西尾弘幸先生(小松川第三中)はこんなことを仰ってました。 「オーバースローでクセのある投げ方の選手は、どんなに練習しても、なかなか正しい投げ方にはならない。そういう選手は、サイドにすると、サイドの投げ方をイチから教えられるから、変なクセがついてなくて良いんですよね」 たとえば、小学1年からはじめたとして、中学1年まで6年間の野球歴がある。小さい頃に見についてしまったクセは、なかなかとれない。そんなときは、スパッとサイドに転向させると……、大げさにいえば、その選手の新しい投手人生が始まるようなものなんでしょうか。
西尾先生がもうひとつ興味深い話をされていました。 「高校の監督は、オーバースローよりもサイドの投手を欲しがるんです。シンカーとかツーシームとか、落ちるボールを投げやすいからだと思いますね」 あとは右投手でいえば、右打者の内角へ食い込むナチュラルシュートを投げられる。高校生でも大学生でも、このエグイボールはなかなか打てない。いまはどの学校にもマシンがある。素直な球筋の速い球は、公立高校でも捕らえてくる。140kmを超える球でも、甲子園を狙うようなチームなら打ち返してくる。マシンとは違った角度で出てくるサイドスローのシンカー、ツーシーム、ナチュラルシュート。甲子園を狙う監督にとっては、チームに一枚は欲しいタイプなんでしょうね。
というわけで、話がそれましたが、「サイド禁止」情報お待ちしております。
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