みのるの「野球日記」
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2002年07月17日(水) 桐光学園全国制覇を目指し(4) 清原完封!!

 半年ぶりに「桐光学園全国制覇を目指し」シリーズの復活です。本人ですら、最後にいつ書いたか忘れてしました…。01年10月の日記でNo.3まで書いてますので、興味のある方は是非読んでください。ちなみに、このシリーズはタイトルの通り、全国制覇するまで続く予定。


 7月17日。桐光学園が夏の神奈川大会の初戦を飾った。強豪横浜商大に対し、2−0の完封勝ち。1年生から大舞台を踏んできたエース清原が見事なピッチング。9回を7安打、9三振、1四球という投球内容だった。打っては5回に先制のタイムリー二塁打を放ち、投打に大活躍を見せた。

 最大のピンチは1回裏。「一番意識をしていた」というプロ注目の1番岩崎にライト線への二塁打を打たれると、2番藤橋のときに三盗。無死三塁のピンチを迎える。だが、ここで清原が得意のカーブを有効に使い、2番3番と内角低めのカーブで連続三振。4番京極も一塁ゴロに仕留め、初回のピンチを凌いだ。

 2回3回とランナーを出しながらも抑えると、4回に迎えた2死二、三塁のピンチも無得点に。野呂監督は「序盤に清原がよく粘ってくれた。あそこで点を取られていたら、逆の試合展開になっていたかもしれない」と試合後、安堵の表情を浮かべるほど、序盤を無得点に抑えたのが大きかった。
 その後は横浜商大の拙攻に助けられはしたが、ピンチらしいピンチもなく、9回を投げきった。

 ランナーを出しても、カーブを低目に丹念に集める清原の持ち味を存分に発揮した。特に右打者のヒザ元へ落ちる、内角のカーブが抜群。そこへ決まれば、100%大丈夫と思うぐらい、鋭さがあった。
 試合後、横浜商大の金沢監督が「清原君のカーブを狙わせたが、思った以上にキレがあった。あのカーブを狙わないと勝つことはできないと思っていましたので。清原君が一枚上でしたね」と話すほど、カーブが冴えていた。

「今日のピッチングは80点。残りの20点は4回に出た味方のエラーでリズムを崩し、ピンチを招いてしまったから」
 清原はそう言いながらも、終始笑顔を浮かべていた。最後の打者を打ち取ったとき、マウンド上で両手を突き上げ喜びを表した。最上級生、背番号1で臨む最後の夏、相当なプレッシャーがあったと思う。無事に初戦を飾ったことで、笑顔がはじけた。

「1年からずっと投げてるけど、やっぱり3年になると違いますね。もう3年か、最後の夏なんだと思うようになりましたし、最後の夏は勝つしかないですよ」
 去年までは、自分が打たれても助けてくれる先輩がいた。でも、今年は自分がエース。先輩はもういない。 

 1年の夏は横浜に敗れ準優勝。2年の夏。またしても横浜に敗れ準優勝。今年、3年の夏は、横浜が間近に控えている。喜ぶべきなのか、悲しむべきなのか。あと2つ勝てば、5回戦で横浜と当たる。

 清原に今年の目標を訊いてみた。即座に答えは返ってきた。
「まずは横浜を倒します」
 まずは……と言うのだから、本当の目標はもっと先にある。けれど、横浜を倒さなければ、それは見えてこない。
 三塁コーチャーを務める飯塚選手もこう話す。
「みんな、トーナメントが決まった瞬間から、気持ちは打倒横浜ですよ」

 夏の大会3連覇を狙う横浜は、桐光と同じく今日初戦を迎え、7−0で市横須賀を下した。エース福井を投げさせずに、初戦を終えた。
 
 清原の最初の目標を達成する日は、1週間後の水曜日。平塚球場の第1試合に組まれている。2度あることは3度あるのか。それとも、3度目の正直か……。決戦の日が待ち遠しい。



ひとりごと

 今日7月17日は、清原の中学の先輩筑川利希也(東海大相模ー東海大)の20回目の誕生日でした。「すごい投手だと思ってます」と恐縮気味に話す後輩清原が見せた完封劇。勝手に何かの縁を感じてしまいました(笑)。ふたりとも、大投手になってください。


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