2002年03月18日(月) |
野球が好きなのか…… |
去年の3月、横浜スタジアムで横浜対日本ハムのオープン戦を見た。チケットは、朝日新聞の「オープン戦チケットプレゼント」に当選して手に入ったものだ。 特別見に行きたかったわけではない。たまたまチケットが当たったこと。横浜スタジアムが自宅から30分ほどで行ける近さであること。そして試合当日、時間が空いていたこと。 いつもなら、見に行きたい試合があるから、球場に足を運ぶ。「楽しみ」「ワクワク」、試合開始まで落ち着かない自分がいる。小学生が遠足の前日、喜びのあまりなかなか眠りにつけないのと同じように。
1年たった今、そのオープン戦の内容は全く覚えていない。ただ、横浜と日本ハムが試合をしていたことは記憶にある。もうひとつ、悲しい記憶も残っている。試合中に眠気が襲ってきて、ウトウトしてしまったこと。終盤に入り、陽が傾き肌寒くなってきたこと。そして、眠気と寒さに耐え切れず、7回頃に球場をあとにしたこと……。野球を最後まで見ずに帰ったのは、この日が初めてだった。
初めて野球を見たのは、幼稚園の頃だったと思う。神宮球場のヤクルト対巨人。家族4人で出掛けた。母は球場で食べるお弁当を朝から作っていた。夏休みに家族で田舎に帰るのと同じくらいのビックイベントだった。 当時から野球が大好きだった私は、遠足に行く前日どころの昂揚感ではなかった。布団に入っても、なかなか眠りにつけなかった。
日曜日に法大グラウンドで行われたオープン戦。試合開始時刻は13時だった。12時半にはグラウンドに着いて、試合開始前の両チームのノックから見る予定にしていた。それにあわせ、11時に目覚ましをセットした。けれど、グラウンドに着いたのは13時半頃だった。 2年ほど前まで、どんなに夜遅くまで起きていても、野球を見る日は朝早く起きることができた。目覚まし時計に促される前に、布団から出ていた。 今は違う。「野球を見たい」気持ちが、「もう少し寝ていたい」誘惑に負けている。1年前に見たオープン戦、途中で球場を後にしたのは「早く帰りたい」気持ちが湧き出てきたからだ。眠気と寒さで。 おとといの法大vs東海大はダラダラした試合展開に加え、絶えず強風が吹きつけ、私の「帰りたい」欲求を強くさせた。5回にお目当ての筑川が降板すると、いよいよ欲求が現実味を帯びてきた。6回裏が終了すると、私はスコアブックをバックにしまい、帰る準備をしていた。その私の足を止めたのが、法大の1年生、百合丘高校出身の猪子だった(これについては次回の日記で)。
1年前のオープン戦を機に、大好きな野球を見ているのにもかかわらず、「帰りたい」欲求が顔を出すことが多くなってきた。加えて、朝起きれないことも……。 今シーズン初めて見た野球でも、それを改めて実践してしまった。 さてさて、私はほんとに野球が好きなのだろうか……。
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